2006年07月26日

帰ってきたセファリック

ふー、祖父母の家から無事帰還しました。

無事帰還というのも大袈裟な表現だと思われそうですが、いきなりギンギンに冷えた大玉のスイカ半分くらい食べさせられてお腹がグルグル魔人になりかけたり、胃が破裂しそうなほどご飯を食べさせられたり、自家栽培のゴーヤのあまりの苦さにもだえたり、歯が1本しか残っていないじーちゃんが必死にとうもろこしにかじりついているのを見て笑い死にしそうになったり、その表現が適当だと思えるほど波乱万丈な数日間でした。

ただ、当初の目的どおり本は結構たくさん読めたので良かったです。
またのんびり感想でも書きたいと思います。

それにしても、やっぱり田舎はいいですね。
のんびりしていて心が洗われます。
今年初のセミの鳴き声を聞いたような気がしました。
posted by Aorta at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 観察じゃない日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

ご飯を求めてセファリック

せっかくの夏休みなので、小生旅に出ることにしました。
自分探しという名の旅路です。

ウソです。
いまさら自分探しなどしてどうしましょう。

ただ単に、しばらくご無沙汰している祖父母の家にご飯を求めて行くだけです。

下宿にいたらいろいろな雑事に追われてゆっくり読書が出来ないので、静かで環境のいいところに行って、10冊以上たまった未読の本を少しでも減らしちゃおう、という何とも怠惰な計画なのです。

夏休みだから怠惰でもいいのです。
もともと怠惰な小生、春学期のうちはちょっとがんばりすぎました。
夏休みくらい怠惰に過ごしても文句はたぶん言われないでしょう。
うん、たぶん大丈夫なはず。

という事で、ほんの数日ですがブログの更新がストップします。
まぁ、いないと思いますけど、更新を楽しみにしている奇特な人がいたら、しばし待たれよ。
posted by Aorta at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 観察じゃない日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

セファリックは踊る暗い腹の中踊る

4061824880少女は踊る暗い腹の中踊る
岡崎 隼人
講談社 2006-06-07




内容(「BOOK」データベースより)
連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。自らが犯した過去の“罪”に囚われ続け、後悔に塗れていた。だが、深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女・蒼以によって、孤独な日常が一変する。正体不明のシリアルキラー“ウサガワ”の出現。過去の出来事のフラッシュバック。暴走する感情。溢れ出す抑圧。一連の事件の奥に潜む更なる闇。結平も蒼以もあなたも、もう後戻りはできない!!第34回メフィスト賞受賞!子供たちのダークサイドを抉る青春ノワールの進化型デビュー。


第34回のメフィスト賞受賞作です。

小生、あんまりメフィスト賞の作品は読んでないんですけど、ジュンク堂の宣伝コピーで、この作者を「乙一×エルロイ÷夢野久作=岡崎隼人」みたいな感じで形容していて、乙一の部分にキョーレツに惹かれてちょっと興味が出たので読んでみました。

で、読んでみると、ぜんぜん乙一じゃない。
まぁー、そこはかとなく感じられなくもないけどこれはぜんぜん乙一じゃない。
むしろ舞城だ。
これは間違いなく舞城王太郎だ。
誰が読んでも、百人が百人、この作品から舞城を感じ取るに違いない。
というぐらい舞城でした。

ジュンク堂のコピーに出てきた3人の作家は、作中で主人公が少女に買ってあげる本の作者なだけ。
ジュンク堂はもっとマシな式を考えろ!ってな感じでした。

作品自体は悪くなかったですよ。
舞城王太郎は小生すきですし。
ただ、この作品が好きかどうか問われると首を傾げざるをえませんが。
まぁ、なんと言うか、まだ幼い子どものいるお父さんとかお母さんとか、ほんとにいるのかは知りませんけど、世界は明るいものだとまだ信じきっている純粋なお子様なんかにはとてもじゃないけど読ませられません。
オビに「青春ノワール」と書いているだけあって、黒く、そして暗いです。

そこが岡崎隼人と舞城王太郎の大きな違いです。

舞台が地方であること。
会話分にそこの方言が多用されていること。
かなりバイオレンスなところ。
この2人の作家の共通点を挙げていけばかなりの要素を挙げられます。

ただ、決定的に違うのは舞城の文体が狂いに狂っているのに対して、岡崎の文体は理性的に狂っているところです。
舞城の文章は狂いに狂っているがゆえに圧倒的なグルーヴ感というか、疾走感があります。
だから、いかに激烈なバイオレンスがあっても、何か突き抜けているというか、極端に表現すると「青空」が感じられます。
一方で、岡崎は狂っているけど舞城のようなグルーヴ感はない。
あるのは冷静なまでの陰惨さです。
そこに見えるのは「どんよりとした曇り空」、もしくは「まったくの闇夜」といった方がいいでしょうか。
舞城が昼なのに対して、岡崎は「夜」です。
舞城は勢いに任せてバイオレンスですが、岡崎は落ち着いてバイオレンスです。

だからなのかもしれませんが、この作品はストーリーは結構しっかりしています。
ミステリとしても悪くない出来です。
舞城の「煙か土か食い物か」みたいに無茶苦茶ではありません。

この作品の帯にあったコピーの「青春ノワール」のうち、ノワールはいいんですが、青春があんまりグッとこなかったのが残念でした。
なくしたものを取り戻したい気持ちは分かるけど、小生にはちょっと感情移入は出来ず、「青春」の部分ではこの作品はあんまり評価できませんでした。

この作品はどうしても舞城と比べてしまうので、本当のオリジナルと呼べるような作品を読んでみたくなる作家でした。

それにしても、この作品を久しぶりに晴れた土曜日の朝から読んでしまったのはやっぱりミスだったかなぁ。
タグ:読書
posted by Aorta at 18:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オシムが就任セファリック

とうとうイビチャ・オシムさんが日本代表監督に就任することが正式に発表されましたね。

日本全体のサッカーを考えると、そしてオシムさん個人の1ファンとしては喜ぶべきなんでしょうが、微妙にジェフのファンをかじっている小生としてはやっぱり複雑です。

まっ、なんにしろ就任したからにはがんばってもらいましょう。
日本代表を応援する声にもいっそう力が入るというものです。

それにしても、最近の日本代表候補を狙う選手達のオシム監督を意識したコメントは面白いですね。
どこを見ても走る、走る、走る。
アピールしたいのは分かるんですけど・・・、ちょっとイタ過ぎますね。

あと、ジェフの選手のコメントも最近面白いです。
イビチャ・オシムさんの跡を継いで息子のアマル・オシムさんが監督になったわけですが、その二人のオシムさんをどう呼び分けるかが難しそうです。
誰かがインタビューで前監督を「オシムさん」、現監督を「アマルさん」と呼んでいて、どっちもオシムやん!と小生思わずツッコんでしまいました。
親子だと呼びわけもなかなか大変ですね。

来週の水曜に西京極でサンガ−ジェフ戦があるけど、観に行こうかどうしようか迷い中です。
イビチャさんいなくなっちゃったしなぁ。
でもジェフはジェフだし。
久しぶりにサンガの選手も見たいし。
まぁ、天気なんかと相談しながら決めよう。
タグ:サッカー
posted by Aorta at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

まほろ駅前多田便利軒セファリック

4163246703まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん
文藝春秋 2006-03




出版社 / 著者からの内容紹介
東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの魅力満点の連作集!


4月の頭くらいから買おうかどうか悩んで結局見送ったこの作品ですが、直木賞受賞を機に買ってみました。

で、読んだ感想ですが、まぁ初めにサクッと言っときましょう。
これは直木賞をとるような作品ではないと思います。

小生、三浦しをんは結構好きですし、この作品も悪くなかった、というか面白かったのですが、直木賞とる作品ではありません。
他の候補作は「砂漠」しか読んでなくてこんなこと言うのも何なんですが、何でこの作品が直木賞なのか分かりません。
ほんとに、文藝春秋から刊行されてることぐらいしか受賞理由が思い浮かびませんよ。
明らかに「砂漠」の方が面白かったです。
まぁこれは小生の伊坂びいきからかもしれませんが。

それに、よく考えたら小生はあんまり直木賞の作品を読んでいないので、もしかしたら直木賞の選考委員の方々はこんな感じの作品がすきなのかもしれませんね。
選評を読んでみたいですね。

とまぁ、こんなに批判ばっかり書いてたら面白くないのかと思われてしまうかもしれませんが、作品の名誉のために書いておくと、面白いですよ。
ただ直木賞に値するほどの面白さかと言われるとちょっと怪しくなるだけです。

あらすじは、東京近郊のまほろ市の駅前で便利屋をやっている多田のところに高校の同級生の行天が転がり込んできて、バツイチ独身男二人で便利屋をやりまっせーみたいな話です。

ただ、このあらすじから感じられるほど軽い話ではありません。
そこは三浦しをんらしいというかなんと言うか、個々の短編もそして作品全体としての雰囲気も、落ち着いているというかしっとりしているというか、まぁとにかくカラッと軽い感じではないです。
作品全体としてのテーマも、家族だとか、魂の再生だとか結構重いですし。

まぁ、この辺のエンターテイメントでありながらも重いテーマ性があるというところが受けたのかもしれませんが。
でも直木賞って純粋にエンターテイメントとして面白いものに与えられるべきじゃない?と思うのは小生だけなんでしょうか。
芥川賞と対になっている意味はそうじゃないのかなぁ。

まっ、そんなことはいいです。

とにかくいろんな意味で三浦しをんらしい作品でした。
主人公がバツイチ独身男二人という時点でかなり三浦しをんテイストがむんむんしてますが。
そんな感じで、普通の読者には普通の読者なりの楽しみ方があり、コアな三浦しをんファンにはそれに加えて別の楽しみ方がある、そんな作品です。
小生は普通の読者ですが、コアなファンであればあるほどこの作品は受けるんじゃないかなと思います。
それが何を間違ったか直木賞を取ってしまうなんて。
うーん、不思議だ。
不思議だ不思議だ。
タグ:読書
posted by Aorta at 00:53| Comment(3) | TrackBack(4) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

1-3のセファリック(京都−甲府)

7月19日(水) 2006 J1リーグ戦 第13節

甲府 3 - 1 京都 (19:04/小瀬/8,025人)
得点者:'18 アンドレ(京都)、'49 オウンゴ−ル(甲府)、'68 石原克哉(甲府)、'72 バレー(甲府)

ん、と言うことで、W杯の中断期間を挟んで、Jリーグがやっと再開。

中断前は17位と不本意な成績で終わってしまったので、巻き返しを狙うサンガ。
中断期間中に3億ほどかけて補強をしたサンガ。
中断期間中の練習試合で勝ちまくったサンガ。

結構、というか、かなり期待してたのに・・・。
同じ昇格組の甲府にボコられてしまいました。

昨日はテレビ中継なかったし、帰ってくるのも遅かったので結果だけネットで見たのですが、まさかこんな感じでボコられてるとは・・・。
ディフェンスは改善したんじゃなかったのかよ!

はぁ、サンガに巣食う病巣は思いのほか深かった・・・。
こりゃあまたJ2というのがかなり現実味を帯びてきたかな。

はぁ、去年の最終戦で甲府をつぶしときゃあ良かった。
はぁ、出てくるのはため息ばかり。
タグ:サッカー
posted by Aorta at 13:09| Comment(1) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月18日

セファリックは夜と遊ぶ

4061824295子どもたちは夜と遊ぶ(上)
辻村 深月
講談社 2005-05-10




4061824309子どもたちは夜と遊ぶ(下)
辻村 深月
講談社 2005-05-10




内容(「BOOK」データベースより)
優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路へと迷い込んでしまった…。同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか。(以上上巻)
もう、一人の夜には帰りたくない―。残虐非道な事件に潜む、孤独な殺人鬼と彼を操る共犯者の存在。罪の意識に苛まれながらも、二人の間で繰り返される恐ろしい殺人という名の遊びは、一体いつまで続くのか!?そして傷つけずには愛せない、歪で悲しい恋の行方の結末とは…。辛い過去を孕んだ事件の真相は少しずつ解き明かされ、漆黒の闇を照らしていく。(以上下巻)


まず初めにはっきり言います。
小生はこの作品大嫌いです。
大嫌いな理由はいろいろありますが、それはまた追々書きましょう。

ただ、何事にも大嫌いとは言っても、すごいものだと認めざるをえないものもあります。
この作品もそうでした。
頭の中では、くそー、こんな作品小生は認めん!と思いながらもページをめくる手は止まらないみたいな。
まったくもって許せません。
やらなければいけないことを放っといて、上下巻を1日で読んでしまいました。
まったくもって自分も許せません。

まぁ、そんなことはいいのです。
結局何が言いたいのかと言うと、この作品は、大嫌いだと公言してはばからない小生でさえ評価するほどのすごい作品だと言う事です。

まぁ、何がすごいのかと聞かれるとちょっと困りますが。
敢えて挙げるなら、やはり心理描写なのでしょうか。

舞台は大学です。
物語の中心にいるのは狐塚と言う工学部の秀才学生なのですが、彼を中心に登場人物の糸が縦糸横糸からまり、まぁ事件が起きるわけですね。
とは言っても、物語の主人公というかトラブルメーカーは微妙に狐塚ではなく、彼はほんとに登場人物の中心に立ってるだけなんですよ。
で、彼を中心に登場する人物が皆よく描かれています。
物語において重要な役を果たす人から、それなりの役を果たすだけの人までいろいろいますが、その役の大小に関わらず、その人物の内面が良く描かれていて、またそれがうまく物語の進行に関わってくるのです。
その辺りの技術は本当にうまかったです。

あと、うまかったと言えば下巻の中盤からラストに至る前くらいまでのストーリーの展開もうまかったです。
そう来るかっ、ってな感じで、えげつないくらいうまかったです。

とまぁ、ほめるのはここくらいまでにして、あとは嫌いな理由を滔滔と述べましょう。

この嫌いな理由の部分には微妙に小さなネタバレが無きにしも非ずなので読みたくない人は読まないでおきましょう。
以下空白をしばらく空けておきます。
















まず、上記のえげつないくらいのうまさに大いに関係あるんですが、作中にでっかい叙述トリックがあるんですね。
小生、基本的に叙述トリックは許せます。
「GOTH」だとか「葉桜の季節に君を想うということ」とか叙述トリックがメインの話も好きです。
騙されるのは嫌いじゃありません。
ただ、今回の叙述トリックはいただけません。
もうこれは叙述トリックと言うよりウソです。詐欺です。
気づいたときはあまりの怒りと言うか悔しさに布団をバンバンはたいてしまいました。
まぁ、その怒りの半分は作品に、もう半分は気づけなかった自分に、ですけど。
途中何度か不審に思ったことがあったのですが、まさか叙述トリックが仕掛けられているとは露ほども思っていなかったので深く気に留めませんでした。
うーん、やっぱり小生もまだまだ甘いです。

あと嫌いな理由としては、謎の収拾の仕方です。
最後まで引っ張った謎のオチがうまくなかったですね。
これはミステリーとしては致命的です。
いろいろ引っ張って気を持たせたのに、それが明かされる頃にはその謎の重要性は薄れていて、結局あとづけの理由みたいなものしか語られない。
小生にはいただけいませんでした。
とは言え、一応伏線も張られてたし、悪くないレベルなのかもしれませんが。
何と言っても叙述トリックのインパクトが大きすぎましたね。

あと、ストーリーの中だるみ。
上巻の途中くらいで話が中だるみしちゃって読むスピードが遅くなってしまいました。
まぁ、中だるみはこの作者さんの特徴みたいですけど。
もうちょっとしまった話にすることも出来なくはないんじゃないのかなという気もします。

その他もろもろツッコミどころが多かったです。
ただ、何度も書いているように、それを補ってあまりあるすごさがこの作品にはありました。
読んでみて損はないとは思います。

ただ、読むときはミステリーとしては読まないほうがいいと小生は思います。
posted by Aorta at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月16日

へうげものなセファリック

4063724875へうげもの 1 (1)
山田 芳裕
講談社 2005-12-22




406372512Xへうげもの 2 (2)
山田 芳裕
講談社 2006-04-21



【出版社/著者からの内容紹介】
へうげ→ひょうげ【剽軽】ふざけおどけること。(広辞苑より)
群雄割拠、下剋上の戦国時代。
立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。
織田信長の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。
生か死か、武か数奇か。それが問題だ!!


珍しく漫画です。
小生が漫画を読むのは珍しくないのですが、ここで紹介するのは珍しいですね。

それくらいこの本は面白かった。
もう抜群です。
絶対読まないと損です。

主人公の古田左介は後の古田織部正重然。
そう、北村薫ファンならおなじみの「織部の霊」に出てくる織部ですよ。
まぁ、この部分はマニアックなので分からなくてもいいですが。

「織部の霊」も面白いですが、この「へうげもの」も抜群に面白いです。
どこがどう面白いとか言うのがはばかられるほどおもしろいです。
もう、これは読めとしか言いようがありません。
ぜぜぜぜぜひ読みましょう。

ちなみに「織部の霊」は「空飛ぶ馬」収録です。
4488413013空飛ぶ馬
北村 薫
東京創元社 1994-03



posted by Aorta at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

失はれるセファリック

4044253064失はれる物語
乙一
角川書店 2006-06




内容(「BOOK」データベースより)
目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。


再読です。
初収録の「ボクの賢いパンツくん」と「ウソカノ」のために購入しました。

ちなみに、「マリアの指」以外の作品は角川スニーカー文庫でも出版されているので、言ってみればこの「失はれる物語」は乙一のベストアルバムみたいなものです。
ライトノベルっぽくてスニーカー文庫に手が出ない人のために、大人っぽい装丁で買いやすくしてみました的な意図で作られた作品です。
まぁ、微妙な意図ですが、乙一の裾野が広がるのはいいことだと思うので良しとしましょう。

買って損はないと断言していいほど、収録作品のクオリティは高いと思います。
特に小生が好きなのは「しあわせは子猫のかたち」と「手を握る泥棒の物語」ですね。
「しあわせは子猫のかたち」は同じく収録されている「Calling You」と並んで『切なさの達人』としての乙一の極致ともいえる作品だと思います。
間違ってグロい系の乙一を読んでしまってトラウマになった人はぜひ読んでみましょう。

「手を握る泥棒の物語」は主人公のドジっぷりと読後感がいいです。
これまたどんでん返しが乙一らしいナイスな作品です。

今回初収録の「僕の賢いパンツ君」と「ウソカノ」はどちらも乙一らしいとしか言いようのない話ですね。
前者はちょっとバカらしく、後者はちょっとイタい話ですが、ラストはちょっと切なさを誘います。

乙一の奇才には触れてみたいけど、グロいのはちょっと・・・という人にオススメです。
最後にもう1回。
買って損はないと小生は断言しましょう。
posted by Aorta at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月13日

直木賞だよセファリック

また伊坂幸太郎が・・・。
はぁ、これで何回目でしょうかね。
5回目くらいでしょうか。

と言うわけで、直木賞が発表されました。
受賞作は三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』と森絵都『風に舞いあがるビニールシート』
森絵都さんは読んだことがないので何ともいえませんが、三浦しをんさんは好きな作家さんなのでまぁ喜びましょう。
ただ、どちらとも文藝春秋から刊行されている作品なのが何とも言えないところですね。
いろいろなものが透けて見えるような見えないような。

伊坂幸太郎はやっぱり見送られましたね。
まぁ、砂漠で受賞というのもちょっと微妙な感じがするのでいいとは思いますが。

あと、微妙に注目していたのが古処誠二。
一部では前評判も高く、メフィスト小作家から直木賞が出るかなと思いましたが、残念でしたね。

それにしても三浦しをんが直木賞とは。
まだ二十代だったような。
若いですねぇ。
posted by Aorta at 23:09| Comment(0) | TrackBack(4) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。