2006年08月14日

笑わない数学者と笑うセファリック

4062646145笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE
森 博嗣
講談社 1999-07




内容(「BOOK」データベースより)
偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。


ミステリと呼ばれるジャンルの作品を読む際に、大きく2つの読み方があると思います。
作品の中で提示される謎を自ら解こうとするか、それとも謎解きは探偵役に任せて、自分はひたすらメタ的な立場から事件を追い続けるかのいずれかです。

小生は断然後者です。
それにはいろいろ理由がありますが、一番大きな理由はめんどくさいことでしょうか。
ものぐさな小生は、謎について考える時間があったら迷わずページをめくってストーリーを追ってしまいます。

ただ、そんな小生でもたまには謎が解けてしまうことがあります。
今回のオリオン像消失の謎がそうでした。

そのときの状況と、事件があった屋敷の平面図を見ると考えるまでもなく答えが浮かびました。
これは小生だけでなく、ミステリをそれなりに読んでいる人なら結構多くの人が分かったのではないでしょうか。
オリオン像の謎が解けてしまうと、本文中で犀川が言っていたように、肝心の殺人事件の犯人も分かってしまう(これは小生のポリシーに反して読むのをちょっと中断して考えてしまいましたが)ので、今回は探偵役の犀川が謎解きをする前に犯人が分かりました。

という事で、今回は図らずも冒頭の2つの読み方のうち前者の読み方をしてしまったわけですが、この読み方では作品をミステリとしては楽しめても、小説としてはあまり楽しめませんでした。
理由は簡単。
小生でも解けたトリックを、数々の何事件を解決し、これからも解決していくであろう探偵さんがなかなか解けないのがいらいらするんですよ。
何でそんなことに気づかないんだっ。思いつきもしないなんてのは異常だろっ。とついツッコんでしまうのです。
確かに、小生はメタ的立場にいて探偵役たちを見下ろしているので有利な立場にいて、実際の目線で見てみれば分からないことも多いかもしれませんが、何でも解決してしまうはずの探偵がうすらぼけーっとしているのはやっぱりイラつきます。

幾分キャラ小説的要素もあるこの作品ですが、やっぱりメインはミステリ的要素だと思うので、その部分が弱いと小説としては減点です。
特に、小生のようなミステリを解くことにあまり意味を見出さない読者にとってはなおさらです。

とは言え、小生に解けた謎以外にもいろいろ謎はあったし、キャラ小説としても楽しく読めたので面白かったです。
それに、読後感はとってもよかったです。
地球の表面を、大きな輪が移動していく様子が頭に浮かびました。
内と外、とても興味深い題材です。
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2006年08月13日

冷たい密室とセファリックたち

4062645602冷たい密室と博士たち
森 博嗣
講談社 1999-03



内容(「BOOK」データベースより)
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。究極の森ミステリィ第2弾。


うーん、面白かったとしか感想の書きようがありませんね。

確かに面白くて、ミステリとしてもよく出来ているとは思うのですが、なんと言うか、どうも作品から無機質というか平板というか、そんな感じの印象を受けるのです。
題材が超低温実験室で、タイトルが「冷たい密室と博士たち」なのでそれも仕方がないのかもしれませんが。
何か、熱く胸に訴えかけてくるものとか、グッと来るものがないんですよね。

よく言えば、安定的。
悪く言えば無難。
そんな感じでしょうか。

とは言っても、エンターテイメントとして安定的に無難に楽しめるという要素は重要です。
特にこれがシリーズものならなおさら。
そういう意味で、暇な時間にちょっとした知的娯楽を楽しみたいというニーズには十分応えているとは思うのですが、こう、何かを求めての読書というものにはあまり向かないのかもしれません。

とは言いながらも、小生はこういう連作のシリーズ物は大好きなので、たぶん全部読むと思いますが。
うん、犀川と萌絵ちゃんの関係がどうなるのかも気になりますし。
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2006年08月12日

遮断するセファリック

4104629022遮断
古処 誠二
新潮社 2005-12-20




内容(「MARC」データベースより)
昭和20年5月、沖縄。防衛隊から逃亡した真市は、戦友の妻で、幼なじみのチヨと再会する。行方不明だというチヨの子どもを探しに部落へ戻る2人に拳銃を向けてきたのは、友軍の少尉だった。『小説新潮』連載の単行本化。


一部で評判がよいみたいなので読んでみました。
古処誠二を読むのは初めてです。
確か「分岐点」だったと思いますが、図書館で手に取ったことはあるのですが、最初の数ページくらい読んで結局棚に戻した記憶があります。

小生、戦争の話はあまり得意ではないのです。
なんと言うか、エンターテイメントとしてどうなの?という気がしてしまうのです。
楽しみを求めて読む本で気持ちが落ちてしまうのは本末転倒です。
ただ今回は、終戦記念日が近いこともあり、エンターテイメントとしてよりは時事的なものとして読みました。
最近小生は思うのです。
自分は戦争のことについて知らなさ過ぎるなと。
これではダメだなと。
NHKで戦争についての番組をやっていても知らないことばかりです。

何で知らないのか。
一番大きな理由は学校で教えられないからでしょう。
ひとえに学校教育のせいにしてしまうのもかわいそうな気がしますが、それでもやっぱり学校教育の責任はかなり大きいと思います。
日本史の授業で日中戦争から太平洋戦争にかけて習うことといえば、「日本が盧溝橋を自ら爆破して日中戦争を始めて、日中戦争がドロ沼化して日本が国際社会から孤立し、にっちもさっちも行かなくなって真珠湾を攻撃して太平洋戦争が始まり、最初の方は調子よかったけど途中からどんどん反撃されて、日本中空襲されるようになって、挙句の果てには原爆を落とされて終戦。時代の流れも読めずに戦争に突っ走った日本の指導部の人たちはアホでした。A級戦犯といわれる人たちは悪者です。とにかく日本が悪かったです。これからは悔い改めて戦争がないような世界を目指してがんばります。」とまぁ、こんな感じでしょうか。
果たして、これで本当にいいのでしょうか?
これではダメだ。
もっといろいろなことを知らねば。
知らないことが一番の悪だ。
という事で、最近はフィクション・ノンフィクションに限らず、ちょっとずつ戦争に触れるようにしています。

という事で、前置きが長くなりましたが、古処誠二「遮断」です。

沖縄戦のさなか、それぞれの思惑を抱えて一緒に戦線を超えようとする、一人の沖縄人脱走兵・一人の母親・一人の帝国陸軍少尉、合わせて3人の物語です。
語り手は一人の脱走兵。
癌で余命いくばくもなくなった彼が、老人ホームで手紙を受け取ることから物語りは始まります。
その手紙を読みながら回想される彼の戦争。
回想の合間合間に送られてきた手紙の文章が1行ずつ挟まれます。

とてもよかったと思います。
フィクションとは思えないほどのリアリティがある文章で圧倒されました。
ノンフィクションだといわれて読んだら、小生はきっと信じたでしょう。

沖縄の人が脱走兵という立場から見た戦争。
そして、その沖縄の人をひたすら罵倒し続ける帝国陸軍少尉。
立場はまったく逆の二人が、お互いの利益が一致するという理由で行動を共にするので、随所で価値観が衝突し、そのことによって戦争というものがうまく浮き彫りにされていたと思います。

また、戦場での兵士同士の戦いがクローズアップされる戦争において、沖縄という戦場に残された家族のことを描いているのも印象的でした。
普通の民衆が生活している町が戦場になると、こんな悲劇も起こりうるのかと衝撃的でした。

最後に印象に残った少尉の言葉を引用します。

「故郷は無理でも靖国には行ける。靖国に行けば陛下が頭をさげてくださる。いいか沖縄人、よく聞けよ。この俺に陛下が頭をさげてくださるのだ。たとえ昭和が終っても、皇太子殿下が頭をさげてくださる。殿下の時代が終わろうと同じだ。いつまでも俺たちに黙祷してくださる。ならば親も納得してくれるさ」

この言葉を今の日本人はどう受け止めるべきなのでしょうか。
今の昭和天皇が昭和50年に最後に参拝して、今上陛下は即位後に靖国に行ったことはないと思います。
「皇太子殿下が・・・」という少尉の想いはかなえられていません。
この状況を作ったのはいったい誰なのでしょう。
A級戦犯を合祀した靖国神社?
靖国参拝をしきりに非難する中国や韓国?
周囲の反対を押し切って靖国に強硬に参拝する小泉首相?

それぞれに責任はあるような気がしますが、一番責任が大きいのは戦争をしっかり見つめようとしない無責任な日本国民なのではないでしょうか。
自分もその一人として反省しなくては、とつくづく思いました。

殺したくもないのに人を殺し、殺されたくもないのに人に殺される。
そんな戦争には行きたくありません。
行きたい人なんていないでしょう。
ただ、そのことと、国を守る・大切な人を守るということの間に挟まれたら自分はどうするのだろうか。
そんなことも考えたこともないのに戦争反対なんて軽々しく言うのは、国のために戦争で心ならずも亡くなった人に対して失礼を超えて侮辱ですらある。
そんな風に小生は思うのです。
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桃色セファリック

4872339738桃色トワイライト
三浦 しをん
太田出版 2005-08-06




内容(「MARC」データベースより)
いい男たちを眺めるだけで満足する「物陰カフェ」を発案。これって病? それとも愛? 妄想ロマンティック街道ばく進中の乙女代表選手・三浦しをんのスーパーエッセイ。ウェブ掲載に加筆して単行本化。


それにしても、三浦しをんのエッセイはおもしろい。
ほんとにはずれなしです。

日常のことから、家族のこと、友人のこと、自らの趣味のこと。
何を語らせても面白い。

これはひとえにしをんさんのツッコミの才能と妄想力の賜物でしょうね。
お笑い芸人にさせたら、一人でボケとツッコミをこなして一流のピン芸人になれるんじゃないでしょうか。

妄想力はともかく、自分にこれだけのツッコミの才能があればなぁとうらやましくなります。

それにしても、類が友を呼ぶのか、友が類を呼ぶのか知りませんが、しをんさんの周りには変な人ばっかり。
これだけいろんな人に囲まれていたらまったくヒマしなさそうですね。

ひたすら趣味の世界に突っ走り、その様子は痛々しさすら漂わせるほどですが、それでも読んでいてまったく嫌な気分ならず、むしろ爽快感さえ覚えるのは、やっぱりしをんさんがその趣味を愛し、誇りに思っているからなんでしょうか。
その姿こそ真の求道者と呼ぶべきでしょう。
いろんな意味ですごいオーラが見えそうです。

ただ、この本はあまり人前で読むのはオススメできません。
特に男性。
小生は、図書館でこの本を見つけたのですが、表紙のファンシーさにとてもカウンターに持っていって貸し出しの手続きをする勇気はなく、図書館の隅っこで表紙を隠しながら読んでいました。
かなり不審です。
さらに不審なことに、読んでいるとたまにどうしようもなく爆笑してしまいます。
通り過ぎる人から、「なに、この人は?」みたいな目で見られます。

ご使用の際は、周りの状況によく気を配り、用法・用量を守りましょう。
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2006年08月10日

2-0のセファリック(日本−トリニダード・トバゴ)

オシムジャパンの初戦ということで、どんなフットボールをするのか楽しみに見ましたが、所々おもしろいプレーは見られたものの、チームとしてうまく機能していたかというと、イマイチでしたね。
まぁ、こんな短期間でチームを成熟させるなんて無理なのは当たり前なのですが。

とは言え、ズィーコの時代よりはかなり改善してましたね。
それがアレックスのプレーに端的に表れていたような気がします。
アレックスはJリーグでは、見る試合、見る試合でかなりのパフォーマンスを発揮していたのですが、代表戦になるとイマイチでそれがなぜかが長年の謎でした。
今日の試合を見ていてその謎が解けたような気がしました。
ズィーコの時代は、中央の選手の我が強すぎてアレックスがサイドで狭苦しいプレーをせざるを得なかったのが、オシムが監督になって中央に献身的な選手が増えて、アレックスもその個性を大いに発揮できるようになったのかなとふと思いました。
それくらい今日のアレックスは生き生きしていました。
自分で裏に抜けることも出来るし、パスで周りを生かすことも出来る。
アレックスはドリブルの印象がありますが、パスの才能もかなりありますね。
いつものよくわからないアレックスクオリティのプレーも散見されましたが、まぁ今日のMVPは間違いなくアレックスです。

そのアレックスを生かしたという点で、他の中盤の選手も合格点でしょう。
鈴木啓太なんかはかなり運動量ありましたし。
ディフェンスの選手はまぁ微妙ですが無失点なので合格点でしょうか。
トゥーリオにはもうちょっと成長してもらって、ジェフのイリアンみたいになって欲しいですね。
坪井はまた怪我で途中交代。
いつぞやの悪夢が蘇えります。
駒野と田中播磨は積極的な攻撃参加が目立ちましたが、相手のサイドがバリバリ前に出てくるタイプだったときにどんなプレーができるかが問題ですね。
今日のトリニダード・トバゴは半分寝てるのかみたいなクオリティだったのでまったく参考になりません。
前線の選手は・・・。
まぁ、はっきり言ってダメでしたね。
田中達也は前半あれだけのチャンスに絡んでおきながら無得点。
多くのチャンスに絡んだ点を評価すべきなのかもしれませんが、FWなのでそんな悠長なことは言っていられません。
後半は消えている時間が多かったですし。
我那覇にいたっては・・・。
皆まで言うまい。
田中達也のシュートをブロックしちゃった場面は両方にとって不運でしたね。
交代選手の印象もポジション別で大体おんなじ感じ。
そういえば川口を忘れてた。
仕事がほとんどなくて暇そうでしたね。
それにしても、あのパンチングはちょっとどうにかして欲しいです。
見ていてヒヤヒヤします。
取りに行ってボールをこぼすよりはマシかもしれませんが、やっぱりもうちょっとキャッチングの技術を磨いて欲しいです。

結果だけ見れば2−0の快勝ですが、相手が半分寝てるようなプレーをしていたこともあって、内容は手放しでほめられるようなものではなかったと思います。
いつもの日本代表のように結果に内容が伴っていない感じでした。
よく考えてみると、日本代表の試合は「(悪い意味で)結果に内容が伴っていない試合」は多くても、「(いい意味で)内容に結果が伴っていない試合」はほとんどないような。
W杯の予選なんかはともかく、結果が求められない試合ではたまには「負けたけどいい試合したよなぁ」みたいなすがすがしい試合を見てみたいです。
我ながらなかなか難しい注文ですね。

それはともかく、これからオシム監督にはがんばってもらって、ジェフのような魅力的なフットボールが出来るチームを作って欲しいです。
時間はかかるでしょうが、時には厳しく、時には暖かく見守って行きたいものです。

それにしても相変わらずの松木安太郎のうるさい解説はテレ朝クオリティ。
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2006年08月08日

Salamanderなセファリック2

いつまでたってもアマゾンからメールが来ないので、痺れを切らして普通にCDショップで「Salamander」を買ってしまいました。
DVDの「Doggy Bags」は依然アマゾンで頼んでいるので、早いとこ届けて欲しいです。

で、実際聞いてみると、細見さん、ひいてはELLEGARDENも変わったなぁと思いました。
「Salamander」にはSalamander, Lately, Alternative Plansの3曲収録されているんですが、そのうち3曲目のAlternative Plansがいつものエルレっぽいんですよ。
曲はポップな感じですが、歌詞は、無くしちゃって取り戻せないものについてで、いつもの細見さんっぽいネガティブな詞です。
それに対して、Salamanderがめっちゃポジティブなんですよ。
とは言っても、曲はかなりヘヴィーで、詞も
There ain't no fear
There ain't no hope
There ain't no right
There ain't no wrong

から始まって、途中「捨ててしまえ」だとか「時間の無駄だ」とかいろいろネガティブなワードが出てきて、やっぱりネガティブなんです。
でも不思議にポジティブ。
変な言葉だけど、すごくポジティブにネガティブさを出しているんですよ。
いつもだったら、「失くしちゃった、もう戻ってこない」とか「僕はダメな人間だ」みたいな感じの詞が多いし、実際3曲目のAlternative Plansなんかはそんな詞なんですが、Salamanderは「失くしてしまった」ではなくて、「〜なんてない」とか「時間の無駄だ、捨てろ」なんですよ。
「そんなものなくても俺は生きていける!文句あるか!」みたいなポジティブさがすごく感じられました。
この傾向は2曲目のLatelyでも見られて、詞が「失くしちゃったけど、なんか見つかりそう」みたいな感じなんです。
これも結構ポジティブ。

小生、エルレの曲をリピートで聴いていると、恥ずかしいことにそのうち涙が出てくるんですが、「Salamander」はもう10リピートぐらい聞い涙が出てきそうで出てきません。
実際、Alternative Plansの最後の方で半分くらい涙が出てくるんですが、リピートでSalamanderに戻ると、不思議に涙も目の奥のほうに戻っていきます。
なんか、Salamanderを聞いていると細見さんに「泣いてる場合じゃないだろが、このボケ!」みたいなことを言われている気がするのです。
細見さんにそんなことを言われると涙も引っ込みます。

この「Salamander」は曲があんまりアッパーな感じでもキャッチーな感じでもないのでシングルとしてはどうなの?という気もしなくはありません。
でも、このシングルには細見さんのメッセージみたいなものをすごく感じました。
もちろん小生はシングル向きだとかそんなのは関係なく、エルレの曲を聴けるだけで幸せですけど。

このシングルが、この曲を求める多くの人に届けばいいなと小生は勝手に思ってしまいます。
CDショップのプロモーションの仕方からすると、このシングルはかなり売れると思います。
オリコンで1位を取ることも十分ありえると思います。
売れることはいいと思います。
エルレの曲が多くの人に聞かれることはとてもすばらしいことだと思います。
小生も、このブログでさかんに買えとか言ってますし。

ただ、小生は「売れてるから」とか「1位を取ったから」とか「評判がいいから」とか「友達に薦められたから」とかそんな理由でこのCDを買ってほしくありません。
そんな理由でこのシングルが買われ、一応は聞かれてもそのうちに飽きられ、無駄に消費されていくことに小生は耐えられません。
このシングルに込められた細見さん、そしてELLEGARDENのメッセージを切実に必要としている人がきっとたくさんいるはずです。
このCDはそんな人のCDプレイヤーの中にこそあるべきなのです。

売れてしまって変わってしまうようなエルレではないと思うのですが、下手に売れてしまったことで寿命を縮めてしまうようなアーティストが今までたくさんいました。
エルレにはそんな風にはなって欲しくありません。
小生の勝手な願望ですが、エルレはこれからもずっとエルレを切実に求める人のためのエルレでいて欲しいのです。
その仲間に多くの人が入るのはすばらしいことなのですが、興味本位で入ってきて、ぶち壊しにして帰っていくような人には入ってきてほしくありません。

うーん、こんな風に書くと小生はすっごく心の狭い人間みたいじゃないか。
エルレのファンがすごく閉鎖的なんだと勘違いされてしまう。
「シングル買うな」とか「仲間に入るな」とか決してそんなことが言いたいのではなく、結局言いたいのは、CDショップの試聴機でも、友達に借りてでもいいからエルレの曲を聴いて、「これだ!」と思ってから「Salamander」を買って欲しいということです。
そのときにはもちろん「Salamander」だけじゃなくて、そこら辺にあるほかのエルレのCDもレジにもって行こう。
絶対損はしません。
小生が保証します。

はぁ、自分で書いてみて、ファン心理というのはこわいものだなぁ、とつくづく思いました。
普段の小生は温厚で心が広い人間のはずです。(たぶん)
タグ:音楽 ELLEGARDEN
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2006年08月07日

Salamanderなセファリック

明日はELLEGARDENのニューシングル「Salamander」とニューDVD「Doggy Bags」の(実質的)発売日ですよ〜。
皆さん、CDショップに行って買ってこいきましょう。
ぜひとも買え買いましょう。
小生はAmazonで注文していたのですが、今日になっても振込みのメールが来ないので、シングルだけキャンセルして明日わざわざ買いに行くことにしましたよ。
DVDは25%引きなので、多少遅れてもやっぱりアマゾンで買おうと思っていますが。
アマゾンももっと仕事を早くして欲しいですね。

そのニューシングル「Salamander」ですが、今日ふらりと入ったCDショップで大プッシュしてました。
品揃えのセンスはいいけどあまり大きくないCDショップなのですが、発売日の前日なのにすでに店内の一番目立つ所はエルレのプロモーションのためにスペースが空けられていました。
さらに店の外からよく見える部分に「Salamander」のポスターを貼った板が5枚くらい並べられていたし、極めつけは店内のBGMがエンドレスで「Salamander」でした。
表題曲だけでなく、2曲目・3曲目も流れていたので、5リピートぐらいスピーカーの真下に陣取って聞いてしまいました。
周りの人から見れば、小生はさぞ不審だったでしょうね。
でもそんなことにはかまわず聞き倒してしまいました。

いい曲でしたよ。
明日CDを買って聞くのが楽しみでなりません。
皆さんも買え気が向けば買って聞いてみてください。
とは言え、あまり売れすぎるのも面白くありません。
オリコン1位とか取っちゃったらどうしましょう。

B000GALDPUSalamander
ELLEGARDEN
インディペンデントレーベル 2006-08-09




B000GALBIODoggy Bags
>ELLEGARDEN
ビデオメーカー 2006-08-09

タグ:音楽 ELLEGARDEN
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2006年08月06日

親戚づきあいセファリック

遠方より親戚きたる。
という事で一族で会食。

いとこが子どもを連れてきていた。
まだ赤ちゃんだ。
かわいい。
赤ちゃんかわいすぎる。

抱っこさせてくれるというので、喜び勇んで抱っこしたら、案の定泣かれた。
小生の上腕二頭筋がムキムキで硬かったのがまずかったのでしょうか。

赤ちゃんを見ているとなぜか顔がゆるみます。
乙一じゃないですけど、戦争をしているど真ん中にパラシュートで赤ちゃんを大量に降下させたら間違いなく戦闘は終結するでしょうね。
(元ネタは乙一の「小生物語」参照)

とは言え、よくよく考えてみると、いとこに子どもができたということは、小生もおじさんの仲間入りということです。
はぁ、小生ももうおっさんですか・・・。
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2006年08月05日

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件の犯人はセファリック

4087804399DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
西尾 維新 大場 つぐみ 小畑 健
集英社 2006-08-01




内容(「BOOK」データベースより)
原作大場つぐみ・小畑健、両先生が熱望した奇跡(コラボレーション)。「あなたはLの伝説(ノート)をみる」。


うん、マンガのノベライズという媒体を最大限活用したいい作品でした。
さすが西尾維新。
デスノート本編のような頭脳バトルはないものの、よく出来た作品でした。
ちょっと都合よすぎだろとツッコミたくなる部分はありましたけど。

いろいろ書いてしまうとネタバレになってしまうし、それでは面白くないので、デスノートファンの方は1365円出して読みましょう。
ファンならそれくらいの価値は十分あります。
映画と同じ値段だと考えれば安いものです。

画像から映像へというマンガの映画化では、出来ることがほとんどありません。
特に、デスノートのように登場人物の動作の重要性が低いマンガでは、ストーリーを変更することぐらいしか出来ることがないのではないかと思います。
そういう意味で、このノベライズでは、小説でしか出来ないことをやってくれて、これこそメディアミックスのお手本という感じです。

Lの過去の活躍譚ということで、キラ対Lという本編の世界観に介入しておらず、読者のイメージを崩さないこともいいところです。
いい感じに本編とはニッチの違う作品を作ってくれています。

あと、デスノートの世界観を壊さない程度に西尾維新らしさも発揮されていて、時々くすっと笑わされてしまいました。
デスノートファンかつ西尾維新ファンという方にはたまらない作品だと思います。

ということで、ほとんどマンガのノベライズというものを読んだことがない小生が言うのもなんですが、デスノートのノベライズとしては成功している作品だと思います。
ちょっと高めですが、装丁にも凝っているので、本棚の飾りとしても役に立ちそうですし、まぁ興味のある方は買ってみてもいいのではないかと思います。

あと、「マンガは好きだけど、小説はちょっと・・・。」という人にもぜひ読んで欲しいです。
小説の可能性、そしてそのおもしろさにきっと気づいてもらえるはずです。

Amazonのレビューを見てみると、この、小説でしか出来ないことを「漫画化したら話が成り立たない」と、反則だと感じている人もいるみたいですが・・・。
でも、ノベライズなんだからそこはもちろんいいのです。
小説でしか出来ないことを小説でやって何が悪い、と小生は思います。
それがマンガをわざわざノベライズする意味なんじゃないでしょうか。
まぁ、これは小生が小説読みだからそう思うだけなのかもしれませんが。
タグ:読書
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2006年08月04日

春と夏のセファリック

4061823337四季 春
森 博嗣
講談社 2003-09




内容(「BOOK」データベースより)
『すべてがFになる』の天才科学者、真賀田四季の少女時代。叔父、新藤清二の病院で密室殺人が起こる。唯一の目撃者は透明人間だった!?すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する才能に群がる多くの人々。それを遙かに超えて、四季は駆け抜けていく。其志雄は孤独な天才を守ることができるのか!?四部作第一幕。


4061823396四季 夏
森 博嗣
講談社 2003-11




内容(「BOOK」データベースより)
米国から帰国した真賀田四季は13歳。すでに、人類の中で最も神に近い、真の天才として世に知られていた。叔父、新藤清二と行った閉園間近の遊園地で、四季は何者かに誘拐される。瀬在丸紅子との再会。妃真加島の研究所で何が起こったのか?『すべてがFになる』で触れられなかった真相が今、明らかになる。


「すべてがFになる」に登場した天才科学者、真賀田四季についてのシリーズ。
東野圭吾「容疑者xの献身」の感想のときにちらりと書いたような気がするが、小生は天才(の出てくる物語)が大好きなので読んでみた。

という事で、四季さんの天才ぶり楽しみに読んだのですが、四季さんは天才という言葉でくくるのがはばかれるほどの天才で異次元の存在だったので
、天才性について楽しむというよりはため息ばかり出してしまった気がします。
人間の生きる意味について考えてしまいました。

小生は天才ではないし、コイツは天才だなという友人もいないので、真賀田四季の天才性の造形についてあれこれ言うことは出来ないのですが、一つだけとても気になったことがあります。

四季さんが少食だということです。
体を動かすだけでなく、頭を使うことにもエネルギーを使います。
これは天才であろうが凡人であろうが関係ありません。
脳の活動にはエネルギーが必要なのです。
四季さんは頭の中でいくつかの人格を転がしていたり、通常の人間の何倍もの処理能力を発揮したりしていたので、かなりエネルギーを消費しているはずです。
それなのにそのエネルギーの補充が十分になされているようには思えませんでした。
絶対おなか空くと思うんですけどね。
どうやってエネルギーのバランスとってるんでしょうか。

それなりに楽しめた作品でしたが、「すべてがFになる」だけ読んでおけば大丈夫だろうという目論見がどうやら甘かったらしく、唐突な登場人物が多かったり、他の作品とのリンクが随所にあるように感じられてイマイチよくわからない部分もありました。
あと、やっぱり抽象的な部分が多くてちょっとしんどかったです。
森博嗣の初心者にはちときついかなという感じでした。

という事で、「秋」「冬」はもうちょっと別の作品を読んでから読もうと思います。
posted by Aorta at 12:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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