2006年03月26日

マドンナセファリック

白夜行のまとめを書こうとは思いながら、イマイチ書く気にならないので、また読書ネタです。

今回は奥田英朗『マドンナ』

『マドンナ』と言うタイトルから女性の話だと思いきや、中年の中間管理職の会社員の話でした。
部下への恋、中間管理職の悲哀、息子についての悩み、組織のしがらみ、上司との衝突、家族などがユーモアあふれる筆致で描かれます。
小生、もちろん会社などと言う組織に所属したことはないので、へぇ〜と思うことが多くて面白かったです。

収録されている5編のうち、3編は女性関係の話なのですが、これを読むとやっぱり男はアホなんだなぁと思ってしまいます。
とは言っても、たぶん小生もアホな男なので、おんなじ様な状況にたたされたときにおんなじ様にアホなことをしてしまうでしょうが。

一番印象に残ったのは2篇目の「ダンス」。
主人公の同僚の浅野がかっこよかったです。
小生もあんな感じに生きてみたいです。
とは言え、小生は小心者なのでたぶん無理でしょうが。

今年読了した本:38冊

4062752638マドンナ
奥田 英朗
講談社 2005-12



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2006年03月25日

むかしのはなしをするセファリック

白夜行は少しお休みして、読書ネタです。

三浦しをん『むかしのはなし』

話の内容は結構好悪が分かれる、と思います。
ある人は途中で読むのをやめたと言います。
しかし、はなしのつくりはものすごくうまい!
二重の意味でうまいです。
小生は見事にやられました。
そのあたりは追々語ることにしましょう。

あとがきによると、三浦しをん曰く、「(前略)すべて、今「昔話」が生まれるとしたら、と考えた結果である。「日本昔話」が、この本の中でどう語り変えられたか、お楽しみいただけたなら嬉しい。」だそうです。

まっ、その通り、昔話を三浦しをん流にアレンジした短編集なんですけど・・・。
アレンジとは言っても、この物語における昔話の位置は、家における土台のようなものです。
骨組みですらありません。
ほぼ原型をとどめないままに咀嚼され、再構成されています。
あまり昔話うんぬんにこだわって読まないほうがいいでしょう。
小生はそこにこだわって読んでいったせいで、危うく全体としての大きな流れを見失うところでした。

この作品、短編6本と、中編1本からなります。
最初の3篇くらいを読んでいる間は、この作品集はむかし話を三浦しをん流にアレンジした話なんだなぁと思っていました。
そして、その作品と元となった昔話をどう対応させるかを考えながら読んでいました。
しかし、4篇目から話は急展開していき、5,6,7篇目はその流れを受けた話となります。
へぇ、それぞれ独立した短編じゃなかったのかと思って、じゃあ最初の3篇は何の意味があったの?と思いながら7篇目「懐かしき川べりの町の物語せよ」を読むと、実は作品全体に大きな流れがあったことに気づきます。
しかし、気づいたところで時すでに遅し。
見事に三浦しをんにやられました。
ホントにうまいです。

話の内容はさっきも書いたように、好き嫌い分かれるかもしれません。
特に「ディスタンス」
前述の途中でやめたという人はたぶんこれを読んでやめたんだと思います。
端的に言えば、ロリコンのおじさんに恋をする女子高生のお話です。
こう聞いて思い浮かべるような話ではなく、むしろ悲しいお話ですね。
この女の子のその後が、ある部分でそれとなく示されているのですが、やはり悲しいお話ですね。

小生が一番印象に残ったのは「ロケットの思い出」
ある空き巣と彼の飼い犬「ロケット」と彼の友人「犬山」のお話です。
タイトルからして何かその後の展開を暗示しているような感じです。

この物語はすべて「語り」で成り立っています。
三浦しをん曰く「日常の中に非日常が忍び入ってきたとき、その出来事や体験について、だれかに語りたくなるのだ。(中略)どんな状況においても、言葉を媒介にだれかとつながっていたい願うものであること。語られることによって生きのびてきた物語は、人々にそう伝えているように思う。」

小生が何気なく本を読み、このような文章を書くことも、言葉を媒介にだれかとつながっていたいと願うからこそかもしれません。

4344007417むかしのはなし
三浦 しをん
幻冬舎 2005-02-25



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2006年03月23日

プールの中のセファリック

最近読んだ本の感想を書いてないですね。
春休みなのでしっかり本を読んでしっかり感想を書きます。

今回の感想は奥田英朗『イン・ザ・プール』

直木賞を受賞した『空中ブランコ』のシリーズ作品です。
ハチャメチャな精神科医の伊良部が出てきます。
この伊良部、ホントにハチャメチャです。
恐いもの知らず、天真爛漫、やりたい放題です。
精神科らしい行為、例えばカウンセリングなんかはまったくやりません。
むしろ、自分が注射フェチであるため、患者さんに無駄に注射打ったりします。
そんな伊良部に、患者さんは初めは「なんだこいつ?」と思いながらも、徐々にそのキャラクターや破天荒な治療(?)に癒されていきます。

ある患者さんが伊良部のことを「5歳児」と形容します。「5歳児には悩みがないように伊良部にも悩みがない」と。
これはまさにその通りですが、5歳児でももう少し周りをおもんぱかる心があるような気がします。
まっ、小生に言わせれば伊良部は「でっかい赤ちゃん」ですよ。
この物語は「でっかい赤ちゃん」がどれくらい癒し効果を持っているかと言うハナシだと小生は思います。
そんな伊良部のキャラに読んでいる方も癒されます。
こんな風に生きられたらなーと思うに違いありません。

ただ、伊良部は行動がハチャメチャなだけではなく、その精神医学についての理論は突飛ではあるものの筋は通っています。
だからこそ患者さんは快方に向かうのだと思うのですが。
この辺りが伊良部はただのアホなのか名医なのか分からなくさせます。
まっ、5歳児の精神を持つアホな名精神科医とでも言いましょうか。

周りは迷惑でしょうけど、伊良部みたいに生きられたらどんなに幸せだろうかとホントに思います。

今年読了した本:36冊

416771101Xイン・ザ・プール
奥田 英朗
文藝春秋 2006-03-10



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2006年03月20日

結果発表セファリック

先日ちょっと紹介した、読者大賞blogさん「男と女、本の好みはどれだけ違うのか?アンケート」の小生が選ぶ10冊を紹介します。
とは言っても、まだぜんぜん考えていないので、この記事を書きながら考えますが。
アンケートのリストの中で小生が読んでいる本は「アンケートに答えるセファリック」を参照にしてください。

たった26冊なので、小生の考えをまとめるためにそれぞれについて短い感想を書きましょう。

「容疑者Xの献身」東野圭吾
直木賞受賞作です。シンプルかつ大胆なトリックに唸らされます。
「夜のピクニック」恩田陸
いい話です。青春です。高校時代を思い出します。
「燃えよ剣」司馬遼太郎
土方歳三は最高です。作品自体も「竜馬が行く」と並ぶ司馬文学の最高傑作だと思います。
「魔王」伊坂幸太郎
材料は伊坂幸太郎らしいといえばらしいのですが、内容はちょっと異色です。でもやっぱり面白いです。
「博士の愛した数式」小川洋子
数学とはすばらしく美しいものなんだということが分かる名作です。第1回本屋大賞受賞です。
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
映像化不可能の、ミステリー史に残る作品だと思います。叙述トリックのお手本?
「死神の精度」伊坂幸太郎
音楽をこよなく愛する死神が主人公のユニークな作品。直木賞は逃しましたが、本屋大賞は取れるでしょうか?
「亡国のイージス」福井晴敏
福井晴敏を一躍メジャーにしたイージス艦をめぐる物語。ハードです。
「告白」町田康
ある思弁的な男が河内十人切りを起こすに至る過程を町田康が描きます。もう、圧倒されます。
「空中ブランコ」奥田英朗
主人公の伊良部みたいに生きられたらどんなに幸せだろうとついつい思ってしまいます。
「姑獲鳥の夏」京極夏彦
中学校の頃読んだのですが、内容についての記憶はもう朧です。中学生なりに読みにくい文章だなぁと思った気がします。
「火車」宮部みゆき
これまた中学生の頃か、もしかしたら小学生の頃読んだかもしれません。確かに面白かったですが、小生の中では宮部みゆきのベストではないかなぁ。小生は「龍は眠る」とかの方が面白かったです。そういえば、最近宮部みゆきまったく読んでないなぁ。
「ナラタージュ」島本理生
先日読みました。いい作品だったと思いますが、小生はイマイチ主人公に感情移入できませんでした。小生の感覚では、この作品は好みに男女差が出るのではないかと思います。
「となり町戦争」三崎亜記
発想はすばらしいと思います。それをどう描いてどういう帰結を持ってくるのかに明確な方向性が欲しかったです。同じ不条理を描いた作品でも「二回扉をつけてください」みたいにもっと皮肉な感じで毒をもたせてもよかったのではないかなと。
「ななつのこ」加納朋子
ある物語に関係した7つの短編からなるミステリーです。いい話です。北村薫っぽいです。
「チルドレン」伊坂幸太郎
陣内に会いたいです。「侏儒の言葉・トイレの落書き編」読みたいです。
「サウス・バウンド」奥田英朗
自分の父がこんな人だったらいやだろうなと次郎君に同情しつつも、面白く読んでしまいます。小生は傍から見ている分には無茶苦茶な人大好きです。
「煙か土か食い物」舞城王太郎
メフィスト賞受賞の舞城王太郎のデビュー作です。相変わらず無茶苦茶ですが、読ませるパワーがあります。
「GO」金城一紀
青春小説の金字塔。カッコいいのひと言に尽きます。
「世界の中心で、愛をさけぶ」片山恭一
純愛ブームを引き起こした大ベストセラーです。まぁいい話なんですけどね。
「海辺のカフカ」村上春樹
面白かったです。相変わらず春樹さんは読ませる側に想像力を要求します。そこがまぁいいところなんですけどね。
「白夜行」東野圭吾
最近のドラマ白夜行についての記事を読んでもらえれば、小生の白夜行への並々ならぬ愛を感じてくれることでしょう。ここで語るまでもないです。
「空飛ぶ馬」北村薫
小生にミステリーへの扉を開いてくれた作品です。これを読んだときの衝撃は忘れられません。
「GOTH」乙一
乙一の才能があふれんばかりに盛り込まれた作品です。たまーにグロい表現がよく出てきますが、そこはあまり気にせずに、主人公二人の活躍を楽しみましょう。
「マークスの山」高村薫
たまたま家にあったので中学生の頃読みました。中学生にはちと重い内容でしたが、それを感じさせない面白さでした。
「永遠の仔」天童荒太
これまたウチのオカンが買ってきたので中3の頃読みました。ひたすら重かったです。ちょっと中学生には重すぎでした。とは言え、高校受験の面接で「最近読んで心に残った本は?」と聞かれて、この本を答えました。印象煮の頃作品だったことは間違いないようです。

とまぁ、こんな感じでテキトーに感想というか、説明というか、無駄話というかを書いてみました。
いやー、どれも名作ぞろいで選ぶの難しいですね。
とは言え、選ばざるを得ません。
まずはこれは絶対はずせないという作品を選びます。
ジャカジャカジャカジャカ、ジャーン(←効果音)
「チルドレン」伊坂幸太郎
「GO」金城一紀
「白夜行」東野圭吾
「空飛ぶ馬」北村薫
「GOTH」乙一
です。

まぁ、小生の好きな作家を並べてみました。どれも小生の読書人生に大きな影響を与えた作品です。
うん、どれも今すぐもう1回読みたい作品ばかりです。
いや、やっぱり「GOTH」はちょっと微妙かな。
いい作品ですが、元気のあるときに読みたいです。

さて、残りの5冊を決めなければいけません。
上から取っていくのは難しいので、ここからはとりあえず下から削っていくことにします。
これはもういいかというのを荒削りしてみると、
「容疑者Xの献身」東野圭吾
「夜のピクニック」恩田陸
「燃えよ剣」司馬遼太郎
「魔王」伊坂幸太郎
「博士の愛した数式」小川洋子
「死神の精度」伊坂幸太郎
「告白」町田康
「空中ブランコ」奥田英朗
「サウス・バウンド」奥田英朗
「煙か土か食い物」舞城王太郎
「海辺のカフカ」村上春樹
「マークスの山」高村薫
こんな感じで残りました。
この中からだったらどれを取ってももういいです。
いっそのことアミダくじで決めちゃおうかなんて考えも浮かびますが、それはさすがに申し訳ないのでまじめに考えます。
「マークスの山」は小生の好みからは少し離れ気味なので消しましょう。
「煙か土か食い物か」もいい作品ですが、舞城作品では「山ん中の獅見朋成雄」なんかのほうが好きなので、削除。
「博士の愛した数式」もいい作品ですが、ちょっといい作品過ぎるので削除ですかね。
「空中ブランコ」の伊良部もいいキャラなんですが、作品としての完成度は「サウスバウンド」の方が高いかなぁ、ということで削除。

ふぅ、あと3作品も削んなきゃいけないのか。
重労働です。
「容疑者xの献身」。すいません。トリックはすばらしいのですが・・・。ちょっと共感できる要素にかけるので。削除。
「海辺のカフカ」。春樹先生ホントにすいません。「このメッキしゃちほこボケ」と言われようとも謝るしかありません。想像力の貧弱な小生にはちょっとどこにもつながっていない伏線が多すぎました。削除。

さて、あと1作品削りましょう。
身を切られる思いですが、最後に削除されるのは「魔王」です。ホントにいい作品なんですよ。小生も10冊に選んでやりたかった。でも伊坂作品ではもうすでに「チルドレン」が選ばれてるし、この上2作品ともなると、ちょっと肩身が狭いので、「死神の精度」と比較して、「魔王」を落とさせていただきます。
いや、ホントにこれくらいしか選ぶ理由がないくらいどの作品も甲乙つけがたくいいのです。

と言うことで、残ったのは・・・
「夜のピクニック」恩田陸
「燃えよ剣」司馬遼太郎
「死神の精度」伊坂幸太郎
「告白」町田康
「サウス・バウンド」奥田英朗
以上の作品です!

まっ、一応選んだ理由も書いておきましょう。
「夜のピクニック」はとにかく高校時代のいい思い出を思い出させてくれます。小生、青春小説好きですし。
「燃えよ剣」は土方歳三がかっこよすぎる。それだけ。
「死神の精度」。面白いです。それだけ。
「告白」。圧倒されます。それだけ。
「サウスバウンド」。お父さん強すぎます。それだけ。
いや、長い戦いでしたよ。
長すぎて最後のコメントめちゃくちゃ適当です。
10冊選ぶのがこんなに難しいなんて。
知りませんでした。

とは言え、とても楽しい時間がすごせました。
どの作品も大好きで、また読み返したくなりました。
皆さんもぜひマイベスト10を考えてアンケートを答えに行きましょう。
小生は今からさっそく行きますよー。

4062124424チルドレン
伊坂 幸太郎
講談社 2004-05-21




4062736837GO
金城 一紀
講談社 2003-03




4087474399白夜行
東野 圭吾
集英社 2002-05




4488413013空飛ぶ馬
北村 薫
東京創元社 1994-03




4044253048GOTH 夜の章
乙一
角川書店 2005-06-25




4103971053夜のピクニック
恩田 陸
新潮社 2004-07-31




416317950X燃えよ剣
司馬 遼太郎
文藝春秋 1998-09




4163239804死神の精度
伊坂 幸太郎
文藝春秋 2005-06-28




4120036219告白
町田 康
中央公論新社 2005-03-25




4048736116サウス・バウンド
奥田 英朗
角川書店 2005-06-30


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2006年03月19日

アンケートに答えるセファリック

読書関係のブログをぶらぶら見ていたら、読書大賞blogさんで面白そうな企画をやっていたので小生も参加する事にしました。

その企画とは、
あの、ふと思いついたんですけど、
男の人と女の人って、面白いと思う本が結構違うと思いません?
で、どれだけ違うのか、ここで調べてみることにしたんです。


とまあこんな感じで、リストにある86冊の本の中から自分の好きな本を10冊選ぶという形式でアンケートをして調べるそうです。

小生、こういう企画が大好きです。
自分で調べてみたいくらいです。
ということで、小生も若輩者ながら参加する事にしました。

ついでだから、小生が選ぶ10冊の選考過程をここで公開することにします。
結果だけ公開してもいいんですが、やっぱり過程もあったほうが面白いだろうと。
いわゆるガラス張りってやつですね。

まずは、リストの中から小生が読んでいる本をピックアップします。
「容疑者Xの献身」東野圭吾
「夜のピクニック」恩田陸
「燃えよ剣」司馬遼太郎
「魔王」伊坂幸太郎
「博士の愛した数式」小川洋子
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
「死神の精度」伊坂幸太郎
「亡国のイージス」福井晴敏
「告白」町田康
「空中ブランコ」奥田英朗
「姑獲鳥の夏」京極夏彦
「火車」宮部みゆき
「ナラタージュ」島本理生
「となり町戦争」三崎亜記
「ななつのこ」加納朋子
「チルドレン」伊坂幸太郎
「サウス・バウンド」奥田英朗
「煙か土か食い物」舞城王太郎
「GO」金城一紀
「世界の中心で、愛をさけぶ」片山恭一
「海辺のカフカ」村上春樹
「白夜行」東野圭吾
「空飛ぶ馬」北村薫
「GOTH」乙一
「マークスの山」高村薫
「永遠の仔」天童荒太

以上の26冊です。
86冊中26冊。
意外に読んでないな・・・。
しかもかなり偏ってる。
男性作家ばっかりです。
女性作家は、恩田陸・小川洋子・宮部みゆき・島本理生・加納朋子・高村薫のそれぞれ1作品ずつ計6作品のみです。
リスト中には38作品(小生集計間違いの可能性大)ノミネートされていたので小生の偏りようが見て取れます。

これだけ見ても、好きな本を調べずとも、読む本自体で男女差が出そうですね。
さて、肝心の10冊ですが、今すぐ選ぶのは難しそうなので、じっくり考えて後日選ぼうと思います。
たぶん明日選ぶと思います。
小生のたぶんはかなり信用ならないのであまり期待しないようにしましょう。

ちなみにアンケートをやっているのは以下のサイトです。
男と女、本の好みはどれだけ違うのか?アンケート
です。
皆さんもぜひ参加しましょう。

蛇足ですが、「書評」カテゴリを「読書」カテゴリに変更しました。
小生が書いている文書は書評なんてものではないので、これでちょっとはクレームが減るでしょう。
すっきりしました。
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2006年03月15日

七つの黒い夢とセファリック

テストも一応終わったので、小生すかさず読書します。
読んだのは新潮文庫のアンソロジー『七つの黒い夢』です。
作品紹介によると、ささやかな違和感と奇妙な感触が積み重なり、ついに現実が崩壊する瞬間を描いたダーク・ファンタジー七編。だそうです。
掲載されている作家と作品を挙げると、
乙一『この子の絵は未完成』
恩田陸『赤い毬』
北村薫『百物語』
誉田哲也『天使のレシート』
西澤保彦『桟敷がたり』
桜坂洋『10月はSPAMで満ちている』
岩井志麻子『哭く姉と嘲う弟』

乙一と北村薫の作品が入っていたら、これはもう買うしかありません。
恩田陸は『夜のピクニック』だけ読みましたが、他の作家さんの作品は読んだことありません。

で、読んでみての感想ですが、作品紹介で書いているほどのダークな雰囲気はありません。
品のいい灰色ぐらいの感じです。
小生は、「ダークと言うからにはホラー寄りだろう」と思って読み始めたのですが、そんなこともありませんでした。
表紙はちょっと恐めですが、内容はそれほどでもないので、恐いのが嫌いな人も興味があれば読んでみましょう。

肝心の内容ですが、期待して読んだ乙一と北村薫の作品はやっぱりよかったです。
『この子の絵は未完成』は、切ない話ではないのですが、スニーカー文庫系の乙一の一典型と言っていいでしょう。
シリアスな中にもユーモアの漂ういい作品でした。
『百物語』はミステリーではないですが、北村薫の語りのうまさを感じさせる作品です。
『水に眠る』に収録されている作品のようなテイストです。
北村薫はミステリーもいいですが、このような作品やエッセイなんかにも文章のうまさというのがすごく感じられます。
昔から大好きな作家の一人です。

その他の作品の中でよかったのが、誉田哲也『天使のレシート』です。
この作品が一番ダーク・ファンタジーと呼ぶのにふさわしかったでしょうか。
話の作りや伏線の張り方など手が込んでいました。
オチは予想できるものでしたが、そこまでの持って行き方がうまく、唸らされました。
連作にして、マンガ化したら結構うけるかも知れない感じがしました。

4101281513七つの黒い夢
乙一 恩田 陸 北村 薫 他
新潮社 2006-02



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2006年03月13日

包帯クラブとセファリック

ゴールデンカレー(辛口)のせいで前回流れてしまった天童荒太『包帯クラブ』の書評を書きましょう。
(ゴールデンカレー(辛口)事件については「ゴールデンカレー(辛口)とセファリック」参照)

ゴールデンカレー(辛口)は置いておいて、『包帯クラブ』です。
小生が、生協の本屋で伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』を必死こいて探しているときに、あざ笑うかのように大量に入荷していた本です。

まぁ、それはいいとしましょう。
この本、ちくまプリマー新書創刊1周年の本らしく、結構宣伝に力を入れているようです。
オビに「6年ぶりの書き下ろし長編小説! ―傷ついた少年少女たちの感動的な物語」とあります。
6年ぶりはいいです。
引っ掛るのは「長編」です。
新書版とは言え、この文字の大きさ・この行間の広さ・200ページ弱のページ数はどう考えても長編ではありません。
何か、枚数制限のあるレポートで内容を水増しするために、フォントを大きくして行間を広くするのに似ている感じがします。
まっ、読みやすいからいいんですけどね。
ともかく、これは紛れもない中編でしょう。
そうなるとオビは「6年ぶりの書き下ろし中編小説!」となります。
ちょっと笑えますね。
エクスクラメーションマークが浮いて見えるのは小生だけでしょうか?

そんな些末なことはともかく、重要なのは内容です。
内容は、何らかの傷を負った少年少女が包帯クラブを作って、自分が傷ついたところに白い包帯を巻きに行くというものです。
白い包帯を巻くことによって傷の存在を認めてもらい、そのことによって心の傷が軽くなるのが効能のようです。

うーん、確かに感動的な話なんですよ。
小生もどっかに包帯巻きに行こうかなと思いましたし。
登場人物の「どこに、どうやって包帯を巻くか」というアイデアにもセンスがありますし。
カタルシスもしっかり得られますし。
ただ、どうも小生の心の琴線には触れないんですよ。
上っ面をなでていくだけというか。
何が足りないんでしょう?
一番可能性が高いのは小生の感性ですが。

ただ、ひと言だけ言わせてもらうと、ちょっと中高生を意識しすぎじゃないのか、と。
それも読書体験の少ない中高生を。
こういう風に書くと、これを読んで心にグッと来るものがある人は読書体験の少ない中高生のみだ、みたいに聞こえるかもしれませんが、そんなことを言いたいわけではもちろんありません。
小生は天童荒太の作品はハードカバーの『永遠の仔』と文庫版の『家族狩り』しか読んだことがないので、天童荒太といえばああいう作品なのです。
それが前提としてあって、結構気合を入れて読んだのに・・・、という感じは無きにしもあらずだったと思います。
内容が軽いわけではありませんが、文章は少し軽めです。
しかもその文体がイマイチしっくり来てなかったような気がします。
このあたりは結構好みの問題も入ってくると思いますが。

全体としての評価は、悪くはないです。
さっきも書いたように、感動的でいい物語だと思います。
ただ、小生のように『永遠の仔』だとか『家族狩り』を読んでこの本を読む人は、少し肩の力を抜いてから読むほうがいいかもしれません。
この作品も『家族狩り』みたいに、文庫にするときに大幅に書き直しをして違ったスタイルの作品にしてもらえたら面白いかもしれないと小生は思います。

今年読了した本:33冊
↑これ書くの久しぶりだ〜

4480687319包帯クラブ The Bandage Club
天童 荒太
筑摩書房 2006-02-07


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2006年03月08日

陽気なギャングがセファリックをまわす

先月の今頃、小生が生協の本屋にないと言って嘆いていた、伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』の書評です。
結局、発売から2週間後にやっと生協の本屋に入荷されていたのを買い、その2週間後に書評を書いています。
時がたつのは早いものですね。

この本、読むのは3回目でしょうか。
新書版を図書館で2回ほど借りて読みました。
今回で3回目ですが、やっぱり面白かったです。

何といっても魅力的なのはキャラクターです。
響野に「あいつは人生の解説書を読んでいる」と言われるぐらいいつでも冷静沈着で、おまけに他人のウソを見抜く能力まで持っているリーダーの成瀬。
成瀬の古くからの友人で、口から生まれてきたこと間違いなしの演説の達人、響野。
人間より他の動物が好きなスリの達人、久遠。
正確無比な体内時計を持つ雪子。
この4人のギャングが活躍する、痛快なクライムコメディーです。
これを読むと、銀行強盗に行きたくなること間違いなしです。
もちろんこんなにうまく行くはずはありませんが。

映画化するそうですが、どうなんでしょうか。
さっき書いたように、出てくるキャラクターがみんな濃いので、その魅力を十分に演出するのは難しいような気がします。
出演者の方々に期待したいと思います。
もしかしたら見に行くかもしれません。

この文庫版で唯一気に入らないのが解説です。
小生、あまり特定のヒトを批判するのは好きではないのですが、この解説を書いている村上貴史さんの文章はちょっといただけませんでした。
全体的に何か鼻についた感じだったのですが、一番気に入らなかったのが、『オーデュボンの祈り』について書かれた部分。
『オーデュボンの祈り』の案山子がしゃべるという部分を「そんなバカな話はない」と批判する人たちを逆に批判しているのですが、その批判の仕方が「作品に込められた他の要素にもっと目を配っていれば、そんな意見は言えなかっただろうに」「バカな話でない要素はあの作品にたっぷりと詰め込まれていた」と書いているのです。
これを読む限りではこの人の意見は「案山子がしゃべるのは確かにばかげた話だけど、他の部分ではまともなことも書いているんだから認めればいい」と小生には聞こえました。
つまり、村上さんも案山子がしゃべるという部分を瑕疵と認めているような気がするのです。
小生に言わせれば、「案山子がしゃべって何が悪い」です。
小説がまともである必要はどこにあります?
むしろ、すべての小説が完璧なリアリティーを求められるのであれば、小生は小説なんて読むのやめますよ。
確かに、圧倒的なリアリティーが読むものを感動させる物語もあると思います。
でも案山子がしゃべったり、ウソを見抜く能力があったりする小説も面白いです。
それで十分です。
「馬鹿げた話」だから面白いのです。
それを否定するなんて、小説の可能性を大いに狭めるものだと思います。
なーんか、この解説は気に入りませんでした。
せっかくの楽しい小説に、自分の感性とは合わない解説をいれられることほど興ざめなことはありません。
まっ、読まなければいいだけなのですが。
とにかく、この小説は掛け値なしに面白いです。
まさに、「ロマンはここにある」のです。

4396332688陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎
祥伝社 2006-02



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2006年03月06日

国家の品格とセファリック

久しぶりに書評を書きましょう。
最近、めっきり大学が忙しくなって、本がほとんど読めなくなりました。
情けない限りです。

今回読んだのは
藤原正彦『国家の品格』

いつもフィクションばかり読んでいる小生にしては珍しく評論です。
まぁ、話題の本なので読んでみました。
内容は、共感できるところもあれば、ちょっと過激すぎるだろうと思う部分もあったりでした。
小生は常々、初等教育において一番重要なのは国語だと思っているので藤原氏の主張にはおおむね賛成です。
まっ、賛成するかはともかくとして、一度は読んでみればいい本だと思います。

内容以外に感じたこととしては、やはり文系的素養を持つ理系は強いなぁということです。
河合隼雄さんの文章を読んでいても思うのですが、理系的思考に文系的素養が備わると最強です。
これは逆もそうで、理系的素養を持つ文系も強いです。
ある免疫学者の先生が言っていましたが、「文系は相対論を、理系はシェイクスピアを読まなければいけない」のです。
小生は一応理系の学生なので、もっと文学的素養が欲しいですね。
とは言え、その前にもっと理系的素養を身につけなければいけないなと痛感させられる最近ですが。

そういえば、今日『ダ・ヴィンチ』の4月号を買ったのですが、特集が『文化系女子としたい黒ハート』でした。
ちょっと読みましたが、謎の特集でした。
特に、「ダ・ヴィンチ読者が選ぶ憧れ文化系女子」に男性である嶽本野ばらが選ばれていて、さらにインタビューまで載っていたのには笑ってしまいました。
確かに選びたくなる気持ちはなんとなく分かりますが・・・。
ダ・ヴィンチも粋ですね。

4106101416国家の品格
藤原 正彦
新潮社 2005-11



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2006年03月01日

ナラタージュなセファリック

実家帰りの間に借りた本の三冊目、島本理生『ナラタージュ』の感想です。

島本理生を読むのは『リトルバイリトル』に次いで2冊目です。
『リトルバイリトル』を読んだのは2年前くらいに読んだのですが、淡々と流れていくようなお話で、大まかな筋は覚えているのですが、細かい部分はどんな話だったか覚えていません。
ただ、なかなかいいなと思ったような気がします。
そんなこんなで微妙に注目の作家だったのですが、去年にナラタージュが出て、読みたいなと思いつつ図書館に行くたびにチェックしていたのですが、なかなか見つからず、先日やっと見つけて読んだ次第です。

そんなどうでもいい前置きは置いといて、感想を書きましょう。
この作品、『この恋愛小説がすごい』で1位になったとか、小川洋子さんが絶賛しただとか、そんな微妙な肩書きが多い作品ですが、小生それほどの作品であるかは疑問です。
確かに、よくかけていたと思います。
話も予定調和とは言え、それを感じさせない読ませる力を持っていたと思います。
ただ問題だったのは、小生はどうしても作品の中に自分を投影できなかったと言うことです。
しかしこれは作品うんぬんの問題と言うよりは、小生の感性の問題かもしれません。
つまり作者が女性で、作品も女性の視点で語られるので、うまく自分の中で消化できなかったのかなと思わなくもありません。
なんせ小生は「他のことには結構鋭いのに、女心だけには鈍いね」などと言われ続けて早何年と言うほど女心が読めないのです。
この作品の中でも、主人公がある事実を知ってとても衝撃を受けているのに、「それはそんなに重要なことなのか?」と考えながら何度も読み返してしまったほどです。
そんな箇所が何個もあり、うまく感情移入ができませんでした。
物語が進んでも、「は〜、なるほど。そうくるか〜」みたいな感じで、あくまで第3者的に読んでしまいました。
主人公に感情移入できないだけでなく、相手役の葉山先生にもイマイチ感情移入できず、これは致命的でした。
唯一、分かるような気がしたのは小野君で、世の男性の多くは小野君みたいな感じじゃないでしょうか。
まっ、これは小生の勝手な想像ですけど。

面白かったものの、イマイチ積極的に関われなかった『ナラタージュ』。
世の男性がこれをどう読むのか小生はぜひ感想を聞きたいですね。

404873590Xナラタージュ
島本 理生
角川書店 2005-02-28



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2006年02月28日

金春屋セファリック

実家帰りの間に借りた本の2冊目、西條奈加『金春屋ゴメス』の感想です。
小生、最近はほとんど読んでいませんが、時代小説も好きなのです。
あと、奇想天外な設定も好きです。
ミステリーももちろん好きです。

小生のそんな好みをばっちり捉えているのが、この物語です。
物語の舞台は、近未来の日本。
その時代の日本には、ある道楽人が趣味で始めた昔の江戸を再現した街が存在し、しかもその町は日本の属国として認められる一つの国となっています。
江戸への入国は厳しく制限され、その倍率はなんと300倍。
さらに、入国に際しては、電化製品やプラスチックなどの現代の製品は持ち込み不可。
なんとも徹底した江戸の再現です。
そんな江戸国に大学生の辰次郎が入国します。
辰次郎は日本国の人間のはずなのに、なぜ名前が時代劇っぽいのかとツッコミが入りそうですが、それもそのはず、辰次郎は江戸国生まれで、ある事情によって幼い時に日本に帰ってきたのです。
江戸国に入国した辰次郎は長崎奉行馬込播磨守、通称「金春屋ゴメス」に預けられることになり、江戸国で発生した致死率100%の奇病「鬼赤痢」のなぞを追うことになります。
そこで辰次郎が日本国に帰った事情が絡んできて・・・、という感じで話は進みます。

今回は小生には珍しくあらすじを書いてみました。
というのも、今回の感想はひと言「おもしろかった」だけだからです。
詳しく感想を言ってしまうと、ネタバレになりますし、あらすじと「おもしろい」だけで十分魅力を伝えられる作品だと思います。

ミステリーとして読んでもよし、時代小説として読んでもよし、SFとして読んでもよしといった三拍子そろった面白い作品でした。

4103003111金春屋ゴメス
西條 奈加
新潮社 2005-11



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2006年02月27日

任務完了セファリック

前回の記事で、金曜日に図書館で本を3冊借りて、月曜までに読み終えなければいけないと書きましたが、無事ミッションコンプリートです。
昨日の夜には読み終えました。
だいたい丸二日で3冊読み終えたことになります。
3冊で大体1400ページ強。
かなりの強行軍でした。
小生、本を読むのが微妙に早いのが微妙に特技ですが、今回は自分でもがんばったと思います。
2日間始終本ばかり読んでいたわけではなく、いろいろ別に遊んだりもしたのでなかなか大変でした。
自分で自分をほめてあげたいと思います。

とまぁ、そんなことは置いといて、実家帰りの間に借りた本1冊目は町田康『告白』です。
『告白』と言うとジェンキンスさんの本が有名ですが、町田康のほうも有名だと思います。
この作品、いたるところで傑作だと言う評判を聞きます。
確か今年の本屋大賞の候補作にもなっていたのではないでしょうか?
そんな評判を聞きつけた小生、町田康をはじめて読んでみる事にしました。

今回借りた3冊の中で、この作品が一番難儀でした。
なんせ、全長676ページ。
万里の長城もびっくりです。
ウソです。

小生、あらすじを説明するのは苦手なので、あらすじに興味がある人はアマゾンにでも行って探してみてください。
と言うことでいきなり感想を書くことにします。
さっきも書いたように、小生、町田康を読んだのは初めてです。
何か会話文の文体が舞城王太郎の感じに似ているような似てないような。
はじけている感じの会話文と、しっかりしている地の文が対照的で面白い文章だと思いました。
他の作品もこんな感じなのでしょうか?

肝心の作品の感想ですが、読んでいるあいだは「これは傑作なのか?」と疑問でした。
確かに面白いのですが、そんなに痛快愉快な話ではないし、小生の好みではないかなと思っていたのです。
でも、読み終えた後に考えてみると、話のつくりのうまいことと言ったら。
どこがうまいかと聞かれると困りますが、全体としてうまいのです。
もう、熊太郎の最後のセリフの「あかんかった」には小生の胸が銃で撃たれてしまいました。

村上春樹の小説は、読むとなんだか自分でも書けそうな気がするのですが、この作品は絶対に書けそうにありません。
もちろん村上春樹の小説も書けませんが。
ただ、作品自体が持つパワーがすごくて、圧倒されてしまいます。
一回読んだからはい終わり、という感じではなくて、もっと読書量を増やしてからもう一回読みたいなと思いました。
この作品を十全に楽しむには小生の感性はまだまだですね。

あと思ったのは、主人公の熊太郎が本を読める環境にあったらどうなっていたのだろうということです。
自分の頭の中の思考をうまく言葉で表すことができないという状況が少しは改善されたのではないだろうかと思います。
思考を表現できる語彙を身につけることができたり、うまく行けば、自分の頭の中で自分の思考と折り合いをつけて、表現しなくてもうまくやっていける能力を身につけられたかもしれません。
そうなれば結末は違ったものになったのではないかと思います。
現代にも程度の差こそあれ、熊太郎のような人は結構いるのではないでしょうか。
自分の気持ちをうまく言葉に表せず苦しみ、周りに理解されずに苦しむ。
その結果、短絡的な行動を取ってしまうという事件を最近よく耳にする気がします。
そんな人が皆熊太郎と同じであるとは思いませんが、どこか共通点があるのではないでしょうか。
この作品では、町田康が熊太郎の内面を丁寧に描写してくれているので、熊太郎に簡単に感情移入できますが、現実はそんなに簡単ではありません。
よく新聞で「心の闇」みたいなことが書かれていますが、現実ではそれを解説してくれる人はおらず、本人に語ってもらうしかないのです。
脈絡のない話になってしまいましたが、結局何が言いたいかというと、読書は大切ですよと言うことです。
とは言え、本を読まない人が熊太郎みたいになるわけでもなく、そう言う小生も読書が楽しいから本を読んでいるだけなのですが、ただ、読書が救いになることもあるんじゃないか思ったのです。
(小生の解釈では)熊太郎は結局救われなかったわけですが、現代は救いのツールがたくさんあるので、短絡的な行動はやめましょうと言うことです。

なんか、最後の方は本筋と大きくかけ離れた話題になってしまいました。

4120036219告白
町田 康
中央公論新社 2005-03-25



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2006年02月22日

凍りのくじらとセファリック

久しぶりの書評です。
実は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の方を先に読了していたのですが、感想書く前に辻村深月『凍りのくじら』を読んでしまったので、先にこっちの方の感想を書きます。

『凍りのくじら』を読んだきっかけは『ダヴィンチ』のプラチナ本のコーナーで紹介されていたからなので結構期待していたのですが、期待していたほどではなかったというのが正直な感想です。
確かに面白いのですが、傑作と言うほどではなかったかなと。
北村薫『空飛ぶ馬』に「耳食」と言う言葉が出てきますが、やはり世間の評判というのを過剰に信じて、耳で食べるのは禁物だなと思いました。

内容について少し感想を書きましょう。
あらすじをwebダヴィンチから勝手に引用させてもらいますと、次のような感じです。

藤子・F ・不二雄に心酔する女子高生、芦沢理帆子は、藤子・F・不二雄がSF を“すこし・ふしぎ”と解釈したことに着想を得て、出会う人々の印象を“SF”にあてはめている。わかりあえない自分の母に対しては“少し・不幸”。元彼の若尾は“少し・腐敗”。そして、多くの人々に囲まれながら、孤独を感じる自分のことを“少し・不在”と考えている。ある日、学校の先輩を名乗る、別所あきらに「写真のモデルになってほしい」と頼まれる。今まで出会ったことのない、不思議な彼の印象は“少し・フラット”。彼と出会ったことで、物語はゆっくりと回り始める……。


この主人公の性格ですが、たぶん嫌悪感を感じる人が多いのではないでしょうか。
それも結構たくさん本を読んでいる人はたぶん嫌いになるでしょう。
それは、多かれ少なかれ自分の中に主人公の理帆子の姿をみてしまうからだと思います。
小生も、この理帆子ほどは極端ではないにしろ、似た感じはあると思います。
往々にして、人は本をたくさん読んでしまうと頭でっかちになって、自分は賢い、自分は特別だ、とか思ってしまいがちです。
本文中に理帆子の言葉として「人の賢さは読んだ本の数に比例する」みたいな事が書かれていましたが、これはその最たる例でしょう。
そしてそんな人を見ると、自分はそうではない、そうはなりたくないと思って嫌悪感を抱くのです。
まぁ、小生だけかもしれませんが。
そんな複雑な性格の主人公が別所あきらなる青年に出会うことによって少しずつ変わっていくというお話です。

全体として、話の構成やドラえもんの世界の用い方は秀逸だと思います。
ドラえもんに対する愛がバシバシ感じられます。
ミステリーの要素もなかなかうまいと思います。
あくまで、なかなかです。
すごくうまいとまでは行きません。
小生は結構早い段階で気づきましたし。
まぁ、ミステリー要素についていろいろ書くのはヤボなのでやめましょう。

絶対はずさないとまでは行かないものの面白い作品だったです。

4061824589凍りのくじら
辻村 深月
講談社 2005-11




4488413013空飛ぶ馬
北村 薫
東京創元社 1994-03


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2006年02月14日

ねじまき鳥セファリック

大学の講義が忙しくなってから本を読むペースが落ちていますが、ちょくちょく本についても書いていきたいと思います。

今回読んだのは
村上春樹『ねじまき鳥クロニクル 第1部・第2部』

全部で3部からなるうちの1部、2部を読みました。
と言うことで、まだ途中なので余り踏み込んだ感想はかけませんが、この作品もなかなか面白いと思います。
例によって、文学と呼ぶには軽すぎてエンターテイメントと呼ぶには中途半端すぎる村上春樹の文章ですが、その感覚に慣れてしまえば、結構はまります。

大学の講義の合間の休み時間にも読んでいたのですが、そのときに友人のN君が「それ読んでるの?私は中学生の頃図書館で借りて読んだけどさっぱりわからなかった。」と言っていました。
小生も、高校の頃『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んでさっぱりわかりませんでした。
夏休みの宿題の読書感想文用に読んだのですが、はっきり言って読むのが苦痛だったくらいです。
でも、たぶん今読んだらそれなりにわかって楽しく読めるのだろうなと思います。
理解力が向上したのか、感性が大人になったのか、ただ単に村上春樹に慣れたからかもしれませんが、そんな気がします。

読書というのはなかなか難しいですね。
確かに、いつ読んでもいい本というのもありますが、読むのに適した時期が求められる本もやっぱりたくさんあります。
読む時期が早すぎると、どんなに名作でも理解できず良さがわからないし、遅すぎると読んだときの感動や衝撃が小さくなります。
小生も、何度も「もっと早くに読んでおけばよかった」と思ったことがあります。

ということで、今は比較的村上春樹を読むのに適している時期なのかもしれません。
『ねじまき鳥』を読み終わったら、そろそろ『ノルウェイの森』に挑戦してみようかと思わないでもありません。

そういえば、先週の水曜から探している伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』がまだ大学の生協の本屋に入荷しません。
結構大きいはずなのに、いい加減ダメダメな生協です。
生協で買うとちょっと安いのですが、もう別の本屋で買っちゃおうかなぁ。

4101001413ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
村上 春樹
新潮社 1997-09




4101001421ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編
村上 春樹
新潮社 1997-09




4396332688陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎
祥伝社 2006-02



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2006年02月12日

美女と野球とセファリック

今回は書評です。
読んだ本は
リリー・フランキー『美女と野球』

『東京タワー』が売れに売れているリリー・フランキーですが、小生はハードカバーの本はよほどのことがないと買わないので、まだ読んでいません。
その代わりということで、エッセイを読んでみることにしました。

感想はというと、正直言ってリリー・フランキーと小生の感性はまったく合いません。
下ネタが多い事も理由の一つですが、一番大きいのが筆者の交友関係が小生の理解を大きく超えていることです。
まったく別の世界の話を読んでいるかのような錯覚に陥ります。
もう、これは小生が簡単に説明できることではありません。
興味のある人は読んでみるしかないです。

世の中にはこんなに自分と違う人生を送っている人がいるんだなぁと小生感嘆してしまいました。
内容的に共感できる部分はほとんどありませんでしたが、感性がまったく違うからこそ面白い本なのかもしれないと思いました。

4309407625美女と野球
リリー・フランキー
河出書房新社 2005-10-05



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2006年02月09日

踊り狂うセファリックその2

「踊り狂うセファリック」の続編記事です。
前回は村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』の上巻のみの記事でしたが、下巻も読み終わったので全体としての感想を書こうと思います。

上巻の感想では、文学と言うよりエンターテイメント寄りだと思うと書きましたが、訂正します。
途中からうすうす感じてはいたのですが、下巻、それも後半に差し掛かると、エンターテイメント的要素はどんどんなくなっていきます。
上巻を読んだときは、この作品なら村上春樹が得意じゃない人でもそれなりに読めるのではないかと思ったのですが、この作品にエンターテイメント的なものを過剰に求めると、少ししんどいかもしれません。
ただ、そのエンターテイメント的ではない部分(かといって文学的な部分と呼ぶのははばかられますが)は小生決して嫌いではありません。
むしろ今まで読んだ村上春樹の作品の中で一番小生の心に訴えるものがあったような気がします。
どこがどう訴えかけてくるのかと言うことはとてもではないですが説明できません。
どんなにうまく言葉を選んでもうまく伝わらないでしょうし(ただでさえいつも苦労しているのに)、たとえうまく伝えられるとしてもそれは小生の固有のものであり、他の人と共有する種類のものではないと思うのです。
つまりは、小生がいつも書いているような、月並みな感想ではないものが小生の中に浮かんだと言うことです。
こういう感覚が浮かぶのはなかなか珍しいです。

小生が感じたものはともかく置いておくとしても、ラストも村上春樹にしては奇跡と言えるほどのハッピーエンド(小生、あまり村上春樹の作品を多く読んでいるとは言えませんが、これほどのハッピーエンドは『神の子どもたちはみな踊る』収録の「蜂蜜パイ」以外読んだことがありません)ですし、「再生」や「救い」といったものがそもそものテーマとなっているので、それなりに読みやすいのではないかと思います。
面白いかどうかはともかくとして、一度読んでみる価値はあるようなないような・・・。

これだけ押しておいて、最後はなぜにそんなに弱気なのかというツッコミが入りそうですが、ただ単に、パワープッシュして「せっかく読んだのに面白くなかった」とか「自分は読んでも何も感じなかった」とか言われるのが嫌なだけです。
小生、肝心なところは弱気なのです。

この作品を薦めるにあたって、もう1つ難点があります。
それは、この作品自体が全部で文庫800ページにわたる大作であると共に、この作品を十二分に楽しむためには、『風の歌を聴け』から『羊をめぐる冒険』までの3部作を読んでおくべきだということです。
村上春樹氏の言葉を借りれば、これはなかなかのへビー・デューティーだと思います。

まっそんなことはともかく、小生はいい読書ができましたよ。

参照記事
「踊り狂うセファリック」

今年読了した本:22冊

406274905Xダンス・ダンス・ダンス〈下〉
村上 春樹
講談社 2004-10



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2006年02月08日

踊り狂うセファリック

日付が変わるころから本を読み出して、深夜3時頃に読み終わる。
うーん、何て不健康な生活。

そして、そこからブログで感想を書き始めることでさらに不健康な生活に拍車がかかるはずだったのに、メンテナンスだかなんだかで記事の投稿ができない。
と言うことで、とりあえずメモ帳に適当に感想を書いておいて明日の朝投稿することにします。

今回読んだのは、
村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス(上)』

前回紹介した『羊をめぐる冒険』で完結した3部作の後日談の「高度資本主義社会」の始まりの時代のお話です。
完結してないじゃないかと思わずツッコミたくなった小生ですが、そこは寛容な小生なのでグッとこらえます。

主人公の「僕」が羊をめぐる冒険に懲りずにまたまたよくわからない理由で冒険にかりだされるお話です。
今回は、主人公の「僕」は前回のお話でちょっと出てきた羊男に「踊るんだよ。音楽の続く限り」と言われます。
羊を探して来いと言われたり、相変わらずご苦労な主人公です。

まだ上巻しか読んでいないので全体としての評価はできませんが、小生は結構好きな話です。
『羊をめぐる冒険』でもそうでしたが、それなりにミステリー要素があって、読んでいて結構ドキドキします。
相変わらず、文学と呼ぶには軽すぎて、エンターテイメントと呼ぶには中途半端な村上春樹らしい作品ですが、この作品はどちらかと言うとエンターテイメント寄りな気がします。

とりあえず上巻を読み終えてみて切実に思ったのは、警察には捕まりたくないということです。
主人公がある殺人事件の参考人として警察に連れて行かれるのですが、そこでの警察の描写が本当にいやな感じで、絶対に警察には捕まりたくないと思いました。
『風の歌を聴け』の海、『羊をめぐる冒険』の目玉焼きのように、村上春樹はたまにグッと来る文章を書きます。
今回は逆の意味でグッと来ましたが。
警察のエピソードは下巻にも引っ張りそうなので、そこでの文章も期待することにしましょう。
そろそろ眠くなってきたので、不健康な生活にもそろそろピリオドを打つことにします。
ただいま午前3時半。
気持ちのいい冬の朝です。

一応参照として過去の3部作の記事のリンクを張っておきます。
たぶん読んでも何も参照にもならないと思いますが。
特に『1973年のピンボール』の記事はひどいです。
逆に読む価値があるかもしれません。

「風の歌を聴くセファリック」
「1973年のセファリック」
「羊をめぐるセファリック」

今年読了した本:21冊

4062749041ダンス・ダンス・ダンス〈上〉
村上 春樹
講談社 2004-10




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2006年02月06日

羊をめぐるセファリック

昨日は何気に忙しかったので、更新をサボってしまいました。
すいません。

気を取り直して、今日は書評です。
今回は
村上春樹『羊をめぐる冒険』

前回紹介した『1973年のピンボール』の続編です。
『風の歌を聴け』が「起」、『1973年のピンボール』が「承」でこの『羊をめぐる冒険』が「転・結」というかんじでしょうか。

内容はタイトルの通り、羊をめぐる冒険です。
旧友から送られてきた手紙に添えられていた写真に写っていた不思議な羊を主人公が探します。
この羊、人にとりついてその人を超人にする能力を持っているらしいです。
このエピソードを読んで、小生は昔にやったプレステのゲームを思い出しました。
そのゲームは「サガフロンティア2」
このゲームも大きな流れとしては、持つ人を超人にする「エッグ」をめぐる冒険でした。
村上春樹のほうが昔なので、サガフロはパクっていたのでしょうか。
面白かったからいいんですけど。

この物語のテーマは何なのでしょうか?
小生は、3部作の完結編なのに大きな喪失感を感じました。
村上春樹は結局、この3部作で喪失を描きたかったのでしょうか?
よくよく考えてみると、主人公はこの3部作で得たものはほとんど(まったく?)なく、失なったことばかりな気がします。
それを通して村上春樹が言いたかったのは何か?と言うようなことを考え出すと、小生わからなくなります。
やはり、テーマ性を考えずに、純粋に物語を楽しむべきなのでしょうか。
『羊をめぐる冒険』は純粋に物語として読んでも、結構面白いと思います。

あと、村上春樹の文章を楽しむと言うのも重要な要素のひとつかもしれません。
主人公が目玉焼きを作る場面では小生、どうしようもなく目玉焼きが食べたくなりました。
『風の歌を聴け』では海についての描写を読んで、海を見に行きたくなりましたし、村上春樹の文章には何かそんな魅力があるような気がします。

今は特に読みたい本もないので、しばらくは村上春樹を読んでみようかなと思います。

4062749122羊をめぐる冒険〈上〉
村上 春樹
講談社 2004-11




4062749130羊をめぐる冒険〈下〉
村上 春樹
講談社 2004-11




今年読了した本:20冊
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2006年02月04日

1973年のセファリック

久しぶりに本のお話です。
最近はタイに行ったり行かなかったりで結構忙しかったので本がほとんど読めていませんでした。
そろそろペースを取り戻していかねば。

ということで、今回は
村上春樹『1973年のピンボール』

タイトルどおりに取るなら、内容は昔ハマったピンボールのその後の行方を探す話とでも言いましょうか。
とは言え、それはメインではないでしょう。
むしろこの話の要素にメインとかサブとかそんな分類は必要ないと思います。
すべてがメインであり、すべてがサブなんだと思います。

感想はといいますと、はっきり言ってありません。
空港へ向かうバスの中で読んだためなのか、あんまり印象に残っていません。
唯一感想として覚えているのは「これは旅立ちの物語なんだなぁ」と思ったことくらいです。
評判は結構いいようなので、小生の読み方が悪かったのでしょうか。

続編の『羊をめぐる冒険』を読み終わっていないのでなんともいえませんが、この『ピンボール』は3部作の起承転結のうち「承」の部分を受け持つ作品だと思います。
「承」の影が薄いのは仕方ないとは思うのですが・・・。

しばらくしてみてから再読してみたいと思います。

40627491141973年のピンボール
村上 春樹
講談社 2004-11




今年読了した本:18冊
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2006年01月23日

風の歌を聴くセファリック

またまた書評だす。
今日は・・・
村上春樹『風の歌を聴け』

この作品は春樹氏のデビュー作らしいですね。
またまたオチも明確なカタルシスもないお話でした。
とは言っても、小生は村上春樹を楽しむための何原則かを会得しているので面白く読めました。

内容についての感想は特にありません。
村上春樹のいいところは、読む人のスタンスに応じた読み方を提供できると言うことですね。
小生のように、ちょっとおしゃれでなんとなく面白い話としてうすっぺらく読むこともできるし、求める人には、ちゃんと深い意味を持った小説として読むこともできるでしょう。
反対側に、乗る人にちょうどいい重さの重りが常に乗っているシーソーみたいなものですね。
と言うことで、内容について深いものを求めていない小生には内容についての感想は特にありません。
ただ、小生最近無性に海を見たい気分なので、海ついての描写が多かったのはよかったです。
さらに海を見たくなりました。

今年読んだ本:15冊

4062748703風の歌を聴け
村上 春樹
講談社 2004-09-15



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