今回もお付き合いくださいませ。
前回は亮司が死を偽装したところで終わりました。
今回はその後、亮司がキャッシュカードの偽造を始め、雪穂が大学に入学したところから始まります。
亮司はキャッシュカードの偽造に関して、西口奈美江と言う女性を利用し、その奈美江が事件を起こしてやくざに追われるようになり・・・。
一方、雪穂は大学で社交ダンスのクラブに入り、そこで篠塚一成という男性と知り合い・・・。
と言う感じのあらすじです。
まずは前回に関係するところから感想を始めます。
今回、亮司が園村に対してどのようにして園村が捜査の手を逃れたかを説明しているときにふと思ったのですが、亮司はなぜ園村を助けたのでしょうか。
直接の理由は松浦に適当に処理するように言われたからですが、別に園村を助けなくても、自分たちのことは絶対に言わないように原作みたいにきつく脅しておけばいいのではないかと。
原作では園村はパソコンと言う特技があったため桐原に拾われたわけですが、ドラマでは特技はなしで、しかも性格が無駄にお気楽です。
小生だったらこんな無駄にお気楽な性格な人間と悪事をするのは絶対にいやです。
パソコンで思い出しましたが、原作でのパソコンゲームのエピソードは見事に削られてましたね。
時代的に無理だったのでしょうか。
それはともかく、助けた理由として、死を偽装して桐原亮司と言う人間をこの世から消して、その後の生活していくための隠れ蓑のために誰かの名前が必要だったと言う見方もできますし、実際園村友彦の名前を使っている場面もありましたが、園村を助けたのは死を偽装する前なので、これは結果論です。
とまあ、小生には亮司が園村を助けた必然性が余り理解できません。
わからないと言えば、亮司がキャッシュカードに目をつけた理由も、雪穂が社交ダンスのクラブに入った理由もイマイチわかりません。
今回の時間設定は確か1999年だったと思いますが、この年にもなってキャッシュカードの偽造なんて簡単にできたのでしょうか?
原作ではこのエピソードの時代はたしか80年代の前半か中ごろくらいではなかったでしょうか。
キャッシュカードの初期だったので十分リアリティはあったし、何より奈美江と知り合うのが、偽造に目をつける前だったので、奈美江の影響で始めたと言う解釈が原作ではできたので余り違和感は感じなかったのですが、ドラマではイマイチ理由が示されていなくて違和感を少し感じました。
また、雪穂が社交ダンスのクラブに入った理由ですが、これも偶然看板を見ただけで、誰に勧誘されたわけでもなく、篠原一成と出会うのもクラブに入った後です。
まあこれはこれで納得できるし、ドラマでの雪穂はそんなに何から何まで計算づくと言う感じではないのでいいのですが、原作での勧誘シーンは結構好きなので、ちょっともったいない気がしました。
あと、篠原一成をOBにした理由は何なのでしょうか。
わざわざ原作と変えたからには後々おもしろい仕掛けがあると期待していいのでしょうか?
篠原一成に関連して、話の流れからいくと、小生が白夜行中最もやるせないと思うエピソードが今週あってもおかしくなったのですが、どうやら来週に持ち越しになったみたいですね。
果たして、この性格の亮司と雪穂が本当にそんなことをするのかと疑わしくなりますが、来週を楽しみにしましょう。
それにしても風と共に去りぬを引っ張りすぎですね。
どこまで引っ張るのでしょうか。
いい加減風と共に去ってしまってもいいと思うのは小生だけでしょうか。
篠原一成が持っているのはまあ演出上必要な気がしなくもないですが、西口奈美江が持っているのは小生にとってまったく必要な気がしないのですが。
とまぁ、ちょっと長くなってきたのでそろそろ白夜行の感想記事第1弾の筆はおくことにします。
第2弾もそのうち書くので楽しみにしている人は楽しみにしておいて下さい。
参考までに今までの記事のリンクを張っておきます。
「白夜を行くセファリック」
「白夜を行くセファリックその2」
「白夜を行くセファリックその2の2」
「白夜を行くセファリックその3」
「白夜を行くセファリックその3の2」
「白夜を行くセファリックその3の3」
そりゃぁ、あれだけの名作なら
読んでる人は多いでしょうよ!って感じです。
来週も楽しみですね
来週もお互い白夜行の感想がんばりましょう。
楽しみにしています。