2006年01月14日

回転木馬のセファリック

今日は久しぶりの書評です。
今日読んだのは・・・
村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』

タイトルに魅かれて買いました。
小生このようなアンバランスなタイトルに弱いです。

この本は春樹氏曰く、小説でもなく、ノンフィクションでもない、事実を基にした言わば「スケッチ」とでも呼ぶべき話の集合体です。
春樹氏がそのことについて前書きで長々と言い訳のようなことを書いているのですが、この前書きは理屈っぽくて、はっきり言って読むのがめんどくさくなる文章です。
気の短い人が読むと、「もうこれが小説じゃないのはわかったし、あなたの心の問題は僕にはどっちでもいいから早いとこ本編始めてくださいよ」と思うに違いありません。
一応書いておくと、小生はこんな風にはおもいませんでしたよ。
小生は気が長いですし、一人称は「僕」ではなく「小生」なのでまるっきり違いますね。

それはともかく、内容はなかなかよかったです。
まぁ、例に漏れずオチのない話の連発なのですが、なんと言うか、ちょっと不思議もしくは面白い体験をした人の話をうまい聞き手が聞いて、うまくまとめたという感じの作品です。
これはまさに、さっきの無駄に長い前書きに書いてあったことなのですが、春樹氏は人の話を聞くのがうまいのだと思います。
小生も人の話を聞くのは好きなので、この前会得した村上春樹を楽しむ何原則かを守ればとてもいい読書になりました。

小生は、「プールサイド」・「雨やどり」なんかがそこはかとなく気に入りました。

今年読了した本:10冊

4062749068回転木馬のデッド・ヒート
村上 春樹
講談社 2004-10



posted by Aorta at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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