2006年07月12日

重力ピエロなセファリック

4101250235重力ピエロ
伊坂 幸太郎
新潮社 2006-06




内容(「BOOK」データベースより)
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


小生が伊坂幸太郎を初めて読んだのはこの作品でした。
文庫化されたので再読。

これを初めて読んだときは衝撃を受けました。
なんてすごい小説なのかと。
それから伊坂幸太郎の作品を読み漁って、今の伊坂幸太郎大好きな小生がいるわけです。

そんな記念碑的な作品。
再読してもやっぱり面白かった。

ストーリーとして面白いのはもちろん、登場人物のキャラクター、その人の持つ価値観、その他小道具、すべてが小生の琴線をマルチヒットします。

やっぱり一番グッと来るのはお父さんのキャラクターですね。
癌に侵されながらも、強くやさしく兄弟を見守ります。
うん、こんなお父さんが欲しい。
もしくはこんなお父さんになりたい。

あと、「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という伊坂幸太郎らしい言葉も胸に残ります。
こういうちょっとひねりの利いた言葉が出てくる人はすごいですね。
尊敬しています。

ただ、初めて読んだときの印象では、もうちょっと謎解きとか伏線に伊坂幸太郎らしいやられた感があったような気がしたのですが、再読してみるとそれほどアクロバティックなことはされてなかったですね。
結構おとなしめでした。
だからと言って作品の魅力が薄くなるわけではないんですけど、ちょっと意外でした。

そういえば、明日は直木賞の発表です。
候補作のうち、伊坂幸太郎の『砂漠』しか読んでいないので予想なんかは出来ないのですが、そろそろ伊坂幸太郎にとって欲しいですね。
ただ、今回もなんとなく見送られそうな気がしますけど・・・。
posted by Aorta at 22:55| Comment(0) | TrackBack(5) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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