2006年07月07日

ネコソギラジカルセファリック

地味に小生の中で行われていた「今更ながら戯言シリーズ大人買いツアー」もとうとうラストです。

4061823930ネコソギラジカル (上) 十三階段
西尾 維新
講談社 2005-02-08

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406182399Xネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種
西尾 維新
講談社 2005-06-07

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4061824007ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い
西尾 維新
講談社 2005-11-08

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本来はここであらすじを引用するのですが、さすがに3冊分も引用すると量も膨大でしつこくなってしまうのであきらめます。
まっ簡単に言うと、世界の終わりを目撃したいという野望を持つ戯言シリーズのラスボスたる狐面の男が、その野望のためになぜか戯言使いを敵に見立ててバトルを仕掛けてくるみたいなお話です。

はぁ、とうとう終わりです。
長かった戯言シリーズもついに読了です。
間にテストを挟んだりW杯があったりで意外に時間がかかっちゃいました。
これだけ長い間読んでいれば、やっぱり終わってしまうとなんか寂しくなりますね。

はっきり言って、小生の中でこの戯言シリーズの評価は微妙です。
面白いとは思うんですけどねぇ。
読み出したらすらすら読めて、なかなかやめられませんし。
途中で読むのをやめようと思ったことはなく、むしろ早く次を読みたいと思ってここしばらく戯言シリーズ以外の本は読んでませんし。

でも、もろ手を挙げて傑作だとはいえない。
それはやっぱり、物語の中で小生には消化し切れなかったことが多々あったからだと思います。
伏線とか謎だとかそういうモノではありません。(確かに伏線だとか謎が回収しきられずにちょっと気持ちが悪い部分もありましたけど。)
むしろもっと抽象的なモノです。
思想とか心情とか哲学とか、そんな感じのものと言えばいいでしょうか。
そのせいで登場人物に感情移入がしにくかったのは確かだと思います。
また時間があるときにでもじっくり読んでみたいと思います。

おっと、これではネコソギラジカルの感想というよりは戯言シリーズの感想になっちゃってるじゃないですか。
一応ネコソギラジカルについても書きましょう。

この作品のテーマの大きな部分は「世界の物語性」だと思います。
「世界の物語性」、つまりこの世界は筋書きが存在する物語なのかどうかということです。
戯言シリーズのラスボスたる狐面の男は物語性を完全に信じています。
そしてその物語の終わりを見るためにいろいろ試行錯誤して戯言使いにちょっかい出したりしてるわけです。
この考え方は面白い考え方だと思います。
そしてある意味便利な考え方だと思います。
この考え方に従うと個人の行動に意味がなくなっちゃいますから。
自分がある行動をしなくても、その行動が世界の物語にとって必要であれば、同じ様な行動を他の誰かが起こすというものですからね。
使い方によっては運命論より便利です。

ただ、進化論が大好きな小生にはちょっと受け入れがたいですね。
世界にメタ的要素を配置するのは悪くないと思うのです。
まぁ、月並みな言葉を用いると神とか天ですかね。
ただ、そんなメタ的な要素がしていることは物語の執筆ではなくて、壮大な実験だと小生は思うのです。
進化論を少し勉強してみると分かると思うのですが、この世界に物語性なんかありません。
あるのは試行錯誤だけです。
執筆されているのは物語ではなく試行錯誤を繰り返した実験結果のみです。
物語と実験レポートの違いは、これから先のことが書かれているかどうかです。
物語にはラストが設定されていても、実験レポートには設定されていません。
だって明日も実験するんですもの。
だから、実験の終わりを見届けようなんていうのはナンセンスです。
実験が終わるのは実験者がいなくなるか、材料がなくなるかのどちらかです。
この場合はメタ的要素がいなくなることは考えられないので、材料がなくなるつまり地球の滅亡するときに実験は終わります。
月並みすぎます。
狐面の男も終わりが地球の滅亡だったら、さぞがっかりすることでしょう。

とまぁ、またまたネコソギラジカルにあんまり関係のない話になってしまいました。
結局ネコソギラジカルの感想あんまり書いてないな。
まっ、いっか。

とりあえず戯言シリーズコンプリート!
posted by Aorta at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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