2006年01月06日

バスジャックとセファリック

今日も書評でございます。
今日読んだのは・・・
三崎亜記『バスジャック』

『となり町戦争』で一躍有名になった三崎亜記の最新作です。
「二階扉をつけてください」「しあわせな光」「二人の記憶」「バスジャック」「雨降る夜に」「動物園」「送りの夏」の7編が含まれた短編集です。
「二階扉をつけてください」、「バスジャック」は『となり町戦争』的な世界観を引き継いだ作品でした。
前者では家の2階に扉をつけること、後者ではバスジャックがブームとなることと言う非現実的なことが当たり前となっている世界のお話です。
「二階扉・・・」はいいとして、「バスジャック」はオチが素直すぎて、ちょっと手抜きじゃないかと小生思ってしまいました。

この短編集で小生のお気に入りは、「動物園」、「送りの夏」です。
「動物園」は動物に「変化」する特殊能力を持った人のお話。
さわやかな終わり方で読後感がよく小生お気に入りです。
「送りの夏」は、愛する人の死を受け入れられない人たちが共同生活を送る施設を舞台にした少し重いお話ですが、やはり読後感がよろしいです。
少女の視点で描かれるので、その少女が施設の人たちとふれあって「死」について考えたりすることによって少し成長する様子が小生の琴線に触れまくります。
小生イイ話が大好きなのです。
あと、少女とその両親の絡みも、面白いと言うか、ほのぼのすると言うか、イイです。
小生の涙腺も刺激します。
しかし、刺激するだけで涙はこぼれてはきません。
昨今の感動ブームなぞに乗せられて、そうやすやすと泣いてなどたまるものですか!

それは置いておいて、なかなかいい作品だったと思います。
『となり町戦争』とはまた違った魅力も発見できた1冊でした。

今年読了した本:6冊

4087747867バスジャック
三崎 亜記
集英社 2005-11-26



ついでに・・・
4087747409となり町戦争
三崎 亜記
集英社 2004-12




posted by Aorta at 23:53| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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